積極的傾聴のススメ！簡単に「傾聴する」って言ってない？

どーも、あんどぅです。

うちは長女がバスケやっているので、先日、親子バスケに参加してきました。まさかの４時間、、、つらっｗ

本日は親子バスケをしてきた🏀

鬼クソ疲れたわ、、、😓

子どもに対して優位性を保てるのは高さと質量のみだってことがわかったw

あと大人が転倒するとみんな喜ぶこともわかったww

— あんどぅ🐯学ぶ人 (@andyou_andme) December 20, 2020

子どもの俊敏性がすごくて、ちょっとまじでビックリしましたわ！！
うまい子はほんとにグワァって急加速していなくなるんですよね、、、まったく追いつけない(；ﾟДﾟ)

さて、本日のテーマは「傾聴」です。（急に本題ｗ

現場でよく「傾聴する」という言葉を聞くんですけど、、、個人的には「傾聴」ってそんな簡単じゃなくない！？って思ってたりしますｗ

おそらく大概の人は「しっかり話を聞く」という意味合いで使っているのだと思うので、普段の会話ではそういった意味で理解しておりますが、、、

「傾聴」って難しいなって思っています。

皆さまは「傾聴」って使いますか？
どういう意味で「傾聴」を使っていますか？

今日は「傾聴」というふわっっとした言葉を具体化していきましょう！！

傾聴とは？

もともと「傾聴」という言葉は、アメリカの心理学者のカール・ロジャーズによって提唱されたと言われています。そして、カール・ロジャーズは傾聴を「積極的傾聴」と呼んでおり、話を聴く側には3つの要素が必要であると説いています。

１．共感的理解（empathic understanding）
２．無条件の肯定的関心 (unconditional positive regard)
３．自己一致(congruence)

はい、この３つです。
字面から１と２は何となく分かりそうですが３はちょっと「？」ですね。

安心してください！
履いてますよ！じゃなくて、ちゃんと説明しますよ！！（ネタが古いｗ

まぁ、ひとまず一般にいう「傾聴」というのは「熱心に話を聞くこと」みたいな理解でいて差し支えないと思いますが、専門職としては「積極的傾聴」を心がけてほしいなって私は思うわけです。

そして、心がけていると気づくんですよ。

えっ、積極的傾聴ムズッ・・・ってｗ
でも、ここは経験を積んでいくしかないと思います。レッツトライ！！

１．共感的理解（empathic understanding）

簡潔に言うと「相手の立場になって聴く」ということです。

ところがどっこい、これが意外と簡単じゃないんですわ。

例えば・・・

相手）最近、恋人に振られてしまって悲しいんだよね。
自分）私も恋人に振られたときは悲しかったなぁ。わかる、わかる。

この会話どうでしょうか？
共感できていますでしょうか？

言葉的には共感してそうなんですけどね、、、
これは「共感」ではなく「同感」と呼ばれるものなんです。

共感：話し手の感情や価値観を理解しようとする態度。自分の価値観は介在しない。
同感：話し手の意見に対して共通点を見つけ同意すること。自分の価値観が介在する。

意味合いの差としてはこんな感じ。

つまり、上の会話では・・・「恋人に振られて悲しい」という相手の体験・感情に対して「私も”恋人に振られて悲しい”という経験、価値観がある」ということを伝えているのです。

これは「相手の体験・感情」にフォーカスしているのではなく、相手の体験・感情に対して類似性がある「自分の体験・感情」にフォーカスしています。
これは共感ではなく、同感と言います。

同感は「自分の体験・感情」にフォーカスを当てており、共感は「相手の体験・感情」にフォーカスを当てる必要があるのです。

つまり、上の会話を共感的理解を示した対応とすると・・・

相手）最近、恋人に振られてしまって悲しいんだよね。
自分）そうなんだ、恋人に振られて悲しいんだね。私に何かできることある？

みたいな感じになります。

「オウム返しじゃん！」ってなりますが、この対応は「相手の体験・感情」にフォーカスを当てています。自分の体験・感情に関してはまったくもって触れていないですよね？

さらに、悲しいという訴えに対して「自分に何かできることはある？」と伝えることで、悲しい気持ちを和らげてあげたいということも伝えています。とっても優しい対応だと思います。

もちろん、これが正解！というわけではなく、その時その場所その人によって対応は変わってくるとは思います。
しかし、安易に「共感」という名の「同感」を行って「傾聴している」というのはいかがなものかと思います。

さてー、そして共感のために必要な要素として２の無条件の肯定的関心があります。

２．無条件の肯定的関心 (unconditional positive regard)

相手の立場や性別や職業や話の内容などなど、、、、もろもろは一旦置いておいて、話し手のありのままを受容し、否定せずに肯定的な関心をもって聴くことです。

好き嫌い、良い悪いなどの評価はしません。No judgementです！！
ありのまま受け入れます。そのうえで関心を持つことです。

相手）最近、恋人に振られちゃって悲しいんだよね。
自分）あんたは浮気ばっかしてるからでしょ！相手は何度も許してくれているのに甘えすぎだったんだよ！！

完全に相手をジャッジしてます。浮気しているあなたが悪いのだと。
ま、浮気を繰り返してたらそりゃ振られるだろ、、、とは思いますが、これが無条件の肯定的関心を持った対応ではないということだけです。

相手）最近、恋人に振られちゃって悲しいんだよね。
自分）もっと見た目に清潔感があったら違ったかもね！

はい、これもジャッジしてます。なんなら「あなたに清潔感がない」と突き付けているので、泣きっ面に蜂とはこのことですね^^;

相手）最近、恋人に振られちゃって悲しいんだよね。
自分）そうなんだー。（スマホ見ながら）

これはジャッジはしてません。しかし、明らかに関心がないですね！
関心がないのが丸見えなので、相手の訴えを受け止めもできていません。

相手）最近、恋人に振られちゃって悲しいんだよね。
自分）そうなんだね。何かキッカケとかあったの？

これこれ、これですよ。
ジャッジせずに受け止めた上で、相手の体験・感情に対して肯定的に関心を示しています。

ちなみにこの「そうなんだね」は上述の共感的理解を踏まえて、オウム返しみたにしても良いと思います。

３．自己一致 (congruence)

これは「自己一致」という言葉だけでは何とことかよくわからないですよね。

簡単に言うと「思考と言葉と行動を一致させること」です。すなわち、どこから見ても自己が一致している状態で話を聞きなさいってことです。

かの有名なブッダさんが「心と言葉と行動を一致させることがストレスをなくします」みたいなことを言ってました。原文は忘れましたがそんなようなことを言ってました！（適当ｗ

例えば、自分のリストラされてしまったときに

相手）最近、恋人に振られてしまって悲しいんだよね。
自分）そうなんだ、恋人に振られて悲しいんだね。私に何かできることある？

という会話になったとしても、自分の心のなかには「仕事どうしよう？」という感情が渦巻いているはずです。そんな時になかなか傾聴なんて出来ないよねってことです。

相手の話をしっかりと聞く、積極的傾聴を行うためには自分がしっかりと整っている必要があります。
メンタルヘルスって大事やな！！

あとは対応していて心にもないことを言ってしまうことは良くないです。

相手）最近、恋人に振られてしまって悲しいんだよね。
自分）振られた時は新しい恋でもしたらいいよ！（心の声：僕が振られた時はそんな気持ちになれなかったけどね）

上記のように心と言葉がかけ離れていますね、これは自己一致していません。

相手）最近、恋人に振られちゃって悲しいんだよね。
自分）そうなんだー。（スマホ見ながら）

上述のやり取りですが、これも行動と言葉が一致していません。

あとは分からないことを保留したまま話をすすめていくことも自己一致しているとは言えません。

相手）最近、恋人に振られちゃって悲しいんだよね。
自分）そうなんだー。（心の声：”恋人”って何だろう？）

まぁ「恋人」というものを知らない人はそうそう居ないとは思うのですが、この例文で今までやってきたので貫き通します！！（私は一途な男ｗ

これも分からないまま話しているってことは感情と言葉が一致していないことになります。

積極的傾聴で共感的理解を示し、無条件の肯定的関心を向けたとしても、聞いている側の人間も一人の人間として真摯に対応することが重要なんですね！

まとめ

積極的傾聴には３つの要素が必要！

１．共感的理解
相手の体験・感情を理解しようとする態度。

２．無条件の肯定的関心
種々の条件にとらわれず、受容し、関心を向ける態度。

３．自己一致
自分の感情・発言・行動が一致していること。

この３つが達成されることで相手は真に「話を聞いてくれた」という感情を抱きやすくなります。もちろん、徹底して行わなくてもそう感じる人もいるでしょう。

しかし、医療職種が対峙する相手は病気やケガ等に直面している方が多いです。つまり、精神的に不安定となっている方が多いです。
その事実に対して専門的技術をもって「積極的傾聴」を行うことは、安心感の提供や信頼関係の構築において非常に重要なことだと考えてみます。

これを期に「傾聴」について今一度振り返ってみてもいいかもしれません！