生きがい(幸福感とかも含む)の評価
どーも、僕です。
先週の記事の続編です!
では、
では私たちは生きがいをどう評価したらよいのか??
調査したところ生きがい評価や似たような評価がたっぷり出てまいりましたので、ご紹介いたします!!
生きがい対象尺度
これは生きがいの対象になる程度を評価するものです。
下記のような評価表となるようです。
(上記論文より引用)
細かいので、評価としてはしっかりとれるように思いますが、それは逆に説明をしっかりすること&対象者の理解力がしっかりあることが条件になってきそうな気がします。気がするだけかもしれませんがww
私のなんとなくの感覚としては臨床に落とし込むには少し難易度が高いか?という感覚です。しかし、対象もしっかりと評価できるっていうのはすごく素晴らしいように思います!!
高齢者向け生きがい感スケール(K-I式)
これは以下の16の質問項目より成り立ちます。
(上記論文より引用)
質問内容としても割とわかりやすいですし、評価しやすさでいうとかなりいい感じ!!ちなみに回答は3件法なので「はい」「どちらでもない」「いいえ」の3つです。
生きがい意識尺度(Ikigai-9)
これはさらに質問数も少なく、使いやすさで言えばトップなんじゃないかと思います。質問は以下です。
(上記論文より引用)
これの回答は5件法です。
・とても当てはまる
・割と当てはまる
・やや当てはまる
・あまり当てはまらない
・ほとんど当てはまらない
といった感じです。
「どちらでもない」というなんと解釈して良いのか悩ましい回答がないのも良いですね!
画像にも書いてありますが
1、4、7が生活、人生に対する楽天的・肯定的感情
2、5、8が未来に対する積極的・肯定的姿勢
3、6、9が自己存在の意味の認識
となります!
日本語版SWLS
SWLSはthe Satisfaction With Life Scaleの略です。
心理学者エド・ディーナーがつくったものですが、上記にて日本語訳されております。そして、生きがいの評価というより人生の満足度という感じです。
質問項目は以下の5つです。
1.大体において、私の人生は理想に近い。
2.私の人生は、すばらしい状態である。
3.私は、私の人生に満足している。
4.私はこれまでの人生の中で、こうしたいと思った重要なことは成し遂げてきた。
5.人生をもう一度やり直せたとしても、変えたいことはほとんどない。
判定は7件法で行います。
1(全くそうではない)~2~3~4~5~6~7(全くそうだ)
の7段階です。
日本人の平均は慶應義塾大学の前野隆司さんがwebで1500人に計測しており、18.9点だったとのことです。
割と計測しやすい評価法ですよね!!
日本語版PANAS
PANASはThe Positive and Negative Affect Scheduleの略です。
これはポジティブ感情を示す10項目、ネガティブ感情を示す10項目に対して6件法で判定します。ちょっと生きがいの評価とは違うのですが、面白い評価スケールだなーと思ったので紹介させていただきます!
1.神経質な
2.活気のある
3.おびえた
4.誇らしい
5.うろたえた
6.恐れた
7.強気な
8.興奮した
9.ぴりぴりした
10.決心した
11.苦悩した
12.やる気が湧いた
13.機敏な
14.熱狂した
15.恥ずかしい
16.イライラした
17.興味のある
18.うしろめたい
19.敵意をもった
20.注意深い
上記20項目に対して
1(当てはまらない)~2~3~4~5~6(非常によく当てはまる)
の6段階で判定します。
ポジティブ感情は門続巻や幸福感と弱い正の関連を示し、ネガティブ感情は抑うつや不安と中等度の関連を示したと言われています。
ポジティブとネガティブを両側面から見ていくってのはすごく良い気がしますね!!
主観的幸福感尺度
WHOが出しているSUBIという心理的健康度とストレスを測定する評価バッテリーがあるんです。それは40項目あって、、、しかも本を買わなきゃ内容いまいちわからなくて、、、w
でも、これはSUBIをもとに「主観的幸福感」を測定していると判断された15項目を抽出したものです。
(上記論文より引用)
1~3が人生に対する前向きな気持ち(満足感)
4~6が自信
7~9が達成感
10~12が人生に対する失望感(配点が逆になる逆転項目)
13~15が至福感
というジャンル分けになっています。
しかし、この至福感の質問(周りの環境と一体化していて欠かせない一部である、人類という大きな家族の一員)が宗教的経験が日常生活に根付いていない日本人には馴染みにくいとの訴えもあります。
まぁ、全体に対する所属感としてはわかる気がしますが、確かに日本にはあまり馴染みにくそうな質問ですよね(゜-゜)
そのため13~15を抜いた12項目で使用したという論文もありました!
改訂版PGCモラールスケール
こちらもQOLを測定するものとしています。
(上記論文より引用)
これね、上記論文に載ってるのは11項目なんですが、、、
下記論文に載ってるのは17項目なんですよ、、、
上の11項目の方はショート版として日本人が改編したやつのようで、原本は17項目の方っぽいです。すいません、私のリサーチ力ではこのくらいの理解が限界でしたww
まぁ、でも、PGCモラールスケールは割と有名どころなので押さえておいたほうが良いかと思います!ただ、少しネガティブな問いかけが多いんですよね、、、
と、まぁ、こんな感じで本日は「生きがい」とか「幸福感」とか「QOL」的なものを中心に評価バッテリーを紹介する回で終わりましたwww
最後は私のツイートで終わりましょう!
僕らが本当に目指すべきアウトカムって「人生の満足感」とか「幸福」なんじゃないかと思うんです。
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