紙風船をつぶさない?
「紙風船をつぶさずに持ったまま動く」
室伏広治さんの本に書かれていた言葉が、ずっと 気になっていた。
そんな私の部屋には、紙風船転がしてあるんだ。
時々、持ってみたりもしているんだ。
でも、(こういうことかな?)って思っていたことが、全然違うことだったってわかった。
構造動作トレーニングの講座で、 先生が、指先について解説してくださった。
(詳細は、構造動作トレーニングの先生にお尋ね ください)
その時、先生が
「○○○○に遊びをつくりなさい」
と、おっしゃったんだ。
遊びをつくったら、 お腹の中にぽっかり空間ができた。
遊びのない手だと、その空間がシューッとつぶれて消えてしまう。
遊びのある手、お腹の中に空間がある状態で 動くのと、 遊びのない手、つぶれた身体で 動くのとでは、 何かが、大きく違っている。
私、ピアノ弾けないけどさ、
この指で鍵盤に触れたら、 まるくて澄んだ音がでる
そんな気がした。
つぶれた指で鍵盤に触れたらね、 多分、ひしゃげた角張った音がでる。
聞きながら、
(これ、表現になっているのかな? ただ叩いているだけじゃない?)
首を傾げちゃう音がでる。
この手で、人形も遣ってみたんだ。
(動きと動きの間にグラデーションがつけられる)
そう思った。
強い動きから、弱い動きにいくとする。
遊びのない手だと
強い→弱い
ガックンって段差ができる。
遊びのある手だと
強い→やや強い→中間→やや弱い→弱い
階段じゃなくて、なだらかにつながったすべり台になるの。
ガクつかないの。
(当社比ですよ。私の動き見て『まだガクついてるじゃん』とか言うやつは、懲役に処す)
「爪がのびてると、指先の感覚鈍るんだわ」
先生に、そう言われたから、昨日は、帰宅後 あわてて爪を切った。
(お教室にいた皆も、今頃、爪切ってるのかな?)
なんて思いながら、パチンパチンって切っていたんだ。
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