切ってないじゃん

人形の動きにキレがないなあって思っていた。

体幹内操法の先生の説明で気づいた。

私は、そもそも斬ろうとしていなかった。

斬り落とし?だったかな?
そういう技を例に説明してくださったんだけど

私、刃を当てていなかったんですよ。

柄の部分を 斬ろうとするものにゴリゴリ押し当てて
斬ろうとしていた。

斬れるわけがない。


興味深い話を聞いた。

竹刀って打つ道具なんだって。

刀は斬る道具。

でも、剣道では、「押し斬りなさい」だったかな?
そんな感じの、斬るための指示語で指導がなされる
こともあって、
初心者の方は混乱してしまうこともあるらしい。


この話を聞いた時にね、

(あ! 打ってる!)って思ったの。

人形で斬ってないわ、打ってるわ。


夏は、叩きキュウリをよくつくるんだけどさ

私は、すりこ木でキュウリをバンバン叩きながら

「切れてないわ〜。なんで切れないのかしら〜」

などと のたまっている あんぽんたんだった。


キュウリも困惑しただろう。

(姐さん、姐さんが持っているのは すりこ木ですよ、包丁、包丁ないんですか?)

人形も ずっと困っていたんだろうな。

(打ちながら斬れないって言われても、私何もできないわよ)


斬ってないから、キレはでない。

それが大自然の摂理。

身体操作の練度を上げることで、斬れ味は増す。

でも、斬っていなければ、キレは生まれないんだ。


先ず、刃先を当てろ。
話はそれからだ。


しみじみ そう思った。

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