「そうする」と「そうなる」

「人形は、おへその上で構えなさい」って

昔、先輩に教わった。

(立ち遣いではなく、あひる歩き&中腰で      遣う場合ね)

だから、おへその上で構えるようにしていたんだけど、これも違っていたんだ。


先週は、本当に偶然なんだけど、参加したレッスンすべてが、腕肩首関連の内容だった。      どっぷり深められて、すごくありがたかったな。

その中のひとつ、構造動作トレーニングで    上腕の位置を直していただいた後、

「人形劇の動きをやってごらん」って言われて  エアで棒人形を構えた。

人形が、ピタリとおへその上にきた。


その時思ったんだ。

(ああ、腕が適切な位置にあれば、おへその上に くるのが当たり前なんだ)

(おへその上で構えることに『なる』んだな)

私は、肩が前に出てしまっているから、     おへその上で構えようとすると、人形を自分の方に引いてこないといけない。
そうすると、胸の前が窮屈になって、肩の中で、 骨と骨がぶつかっちゃうような気がするんだ。

私が、ずっとやっていたのは、

おへその上の構えに「なる」ことじゃない。

おへその上の構えに「する」ことだった。


当たり前だけど、「なる」人と「する」人じゃ  雲泥の差が出るんですよ。

私は、泥沼でチャプチャプ泳いでいる人だけど、

でも、好きなだけで、下手くそなんだけど、   なんとか人形劇の世界に居続けられていること、

そして、こういう違いを教えてくださる場に   めぐりあえたことは、

本当にありがたいなと思っている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?