学べば学ぶほど

操体法というものが世の中には あるんだよって
体幹内操法の先生が教えてくださった。

体幹内操法の先生と、操体法で手首を動かしたら

手首の中を、涼しい風がスースー通りぬけるようになった。

(これは人形が遣える手首だ)って思った。


動作術の先生に

「先生、操体法っていうのやったら面白かったです」ってメールしたら

「操体法は、裏の体育をする人が一度は通る道ですね」とお返事がきた。

「裏社会へようこそ」と言われた気がした……

というのは冗談だけど

なんかさ、学べば学ぶほど、後輩に説明する時
何を教えたらいいのか わからなくなるんだ。

その人の状態によって、かけるべき言葉が変わるじゃん。

そうするんだけど、今のこの人に それを言ったら
多分こっちに行っちゃうよね とか、あるじゃないですか。

あとさ、その現象をおこしたいんだけど、そのための必要条件って一つじゃないから、
どれを言えば良いんだろう?ってなっちゃったり。

手の問題じゃなくて、身体全体の問題になるから
足から説明していい?
ヤダよね、ハイってなったり。

何気なく言った一言が、その後ずっと その人を縛る鎖になってしまったりするから、
余計に変なこと言えないぞって思ったり。

私は年に1、2回講習会に呼ばれるくらいだから
教えるということを、ほとんどしていないけど

世の中の先生達は、本当にすごいなと思う。


学べば学ぶほど、表の世界にいる人と話が通じなくなるんだ。

学べば学ぶほど、自分が外国語しか喋れない外国人になっていくみたい。

でも、自分のやりたいことが裏の世界にあるから
しょうがない。

私にとっては、こっちが表なのさ。

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