眼球を置いておく

眼球を棚の上に置いておくと、良い感じだな

アートマイムのレッスン中に、そう思った。

アートマイムの先生が、眼球ワークとかも開催してくださっているから、そんなことに気づけたのかもしれない。


頭蓋骨の眼窩の中に眼球があるけど

何かしようとする時の私、眼球をグッと下に    押しつけているんだよね。

眼窩の下部分が床だとしたら、床に眼球をめりこませている。


(あれ? この眼を下に押しつける動き、いらないんじゃないかな?)

なんでかわからないけど、この前のレッスンでは
そう感じた。

だから私は、眼球を棚の上にのせておいた。

下顎と上顎の間に、涼しい風が吹いてきた。

身体が遠くに行った。


この遠くは、悪い意味の遠くじゃない。

満員電車で押しくら饅頭状態だった頭と身体が
冷静に対話できる状態まで離れたということ。

身体が何をしているのかが観えてきた。

身体の中で、砂時計の中の砂、あるいは タプタプした水みたいなものが動いていく。

(これが動けば、勝手にこの形になるんだな)

ちょっと他人事みたいに、身体を観ていた。


「ただ身体のすることを観ていれば良いんですよ」

やろうとし過ぎて のめる私に、いろんな先生が そう声をかけてくださる。

眼球が床にめりこんでいたから、それができなかったんだ。

ていうか、この めりこませる動きが のめりの正体 だったのね。


眼球は棚の上に置いておこう

置きっぱなしでいいんだ


つい、いつもの癖で めりこませてしまうけど
でも、今日は、どこに置いておけばいいのかが
わかった気がした。

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