行方不明の大腰筋

「大腰筋が使えてない」

って言われてもさ、こちとら、使えている状態がわからないわけですよ。

大腰筋ってやつを目覚めさせないといけないらしい

知らせてくれて、ありがとうございます。

でも、私の大腰筋は、私の感知できない場所で、グウグウ眠りこけている。


「捻れを入力しとるね」

昨日参加した、構造動作トレーニングの「股割り」講座

先生が、私の足首と膝をヒョイヒョイヒョイと動かしたら、普段と違う足になった。

その足を動かすと、

肋骨と骨盤の間にある何かが引っ張られる。

今、引っ張られているものが、大腰筋ってやつらしい。

常に、膝が捻られていることで、流れがブロックされていた。
だから、お腹の中まで届いていなかったんだ。


「動ける骨格ポジションを、取りもどしましょう」

「人本来の骨格ポジションを取りもどすことで、筋肉の起始停止が整い、運動がはじまります」

構造動作トレーニングでやっているのは、ざっくり言うと、こういうことらしい。


股割りをしながら、


(今まで自分がしていたことは、「運動」じゃなかった)

(動いていなかったんだ)

(柔軟性がそこそこあるからさ、動かないで、形を伸ばしたり縮めたりして、動いている風を装っていたんだ)


そんなことを感じていた。


股関節から動く、大腰筋が引っ張られる股割りだと、1回やるだけでドッと疲れる。

2回やると、もうこれ以上できませんってなる。


帰りの電車の中で、猛烈な睡魔と戦いながら、

(確かに、普段全く大腰筋使っていなかったんだろうな)

遠のく意識の中で、そんな思いを噛みしめた。


あのね、昨日、私の大腰筋が、ちょっとだけ起きたんですよ。

でも、大腰筋が覚醒したら、

本体(私)が、電車の座席で気絶したの。

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