人形は竹尺だった

上演中思ったんだ。

(あれ? 人形も竹尺じゃん)

昨日の記事「竹尺が教えてくれた」でふれた
刀禅の竹尺を使ったお稽古

すごく良いな
よーし、このお稽古を いっぱいするぞ〜って思っていたんだけど

人形も竹尺みたいなものじゃないですか。

やだー、私の手の中には、常に竹尺がありましたわ〜

って、先程気づいた 大たわけは私です。

と同時に、

「人形の胴串を握りしめちゃダメよ」の意味もわかってきた。


人形の重さや揺れを、常に察知していたいんだ。

そうすると、
遊びのある動き、遊びのある台詞になる。

変化していける動き、変化していける台詞になる。

動ける空間があるから、動ける
そんな感じ。


握りしめると、空間が潰れる。
動けるスペースがなくなってしまうんだ。

人形の重さを受け止めているんじゃなくて、
自分が重さになって、人形に寄りかかっている
そんな関係性になってしまう。

私は、無我夢中で全然余裕がなくて、
人形の声なんか聞けていなかった。


でも、さっきの公演でわかった。

人形も私に教えてくれている。

ずっと
「こっちよ」って やさしく手をとってくれていたんだ。

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