老師との対話

古い時代。アテネ。サロンにて。

テロメスと亀は葡萄酒を飲みながら話していた。


テロメスは顔を赤くしながら語った。

「この『目の前の表面的な』社会が腐敗しきっていることは知ってるさ。」


笑いながら亀が返す。

「はは、そう見えるがね。

それでも楽しむしかないんだ。というより嗜むためにむしろ存在している。

それが本質なんだから。

もっといえばそれらの社会というスパイスも君の本質的な喜びの糧なんだから。」


テロメスは相槌を打ちながらゆっくり話した。

「そうとも。社会は関係ない、というより僕らに本質的には関係のないものさ。

それよりも自分達が持つ大いなる創造性をもっと讃えたいね。

だから自分と対話しよう。

僕らは『これが夢であること』を知っている。

それでも地球と同調してこの世界を味わっている。」


亀は頭をガシガシとこすりながら話した。

「ああ!なんてありがたいことか。

ただ、ありがたいんだ。


そう、

誰がなんて思っていようと、考えていようと

僕らはいつも祝福されている。」


テロメスは杯を上げて語りかけた。

「薄っぺらい目の前の現象の奥にある、我々の『本質的な』大いなる創造性に乾杯しよう」


亀も杯を上げた

「ああ!賛美と感謝を!」



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