大人の女性とは

近頃、世の中が生きやすくなったなと感じる。
LGBTQに、ジェンダーレス、働き方改革、ボディポジティブ。まさに多様性。
が、しかし私にはずっとひっかかってる事がある。
ひとつはアンチエイジング。これです。
え?アンチって?
エイジングすることにアンチ?

女性の役員なんかも増えて、会社での立ち位置も一部の企業では以前よりよくなってきている。
しかし、年齢という事に対する捉え方はあまり変わっていないどころか、若さこそ全てでしょう!?歳をとるなんてありえないでしょ!という必死さが雑誌の見出しなんかにも出ているではないか。

もうひとつは、マイノリティな生き方について。
私は、人とは違う生き方をしてる個性的な方々の暮らしぶりが知りたくて、ブログやインスタ、You Tubeで見つけてきては興味深くとことん見漁るのだが、それは大抵が男性なのだ。
ほとんど働かず月3万で暮らしてる人、奢られて暮らしてる人(大好き!)、レンタル何もしない人…(レンタルしてみたい)、彼らはわりと好意的に世の中に知られている。

そこで思った。
男性は少し破天荒だったり、変わっていたりしても、それが面白さとして世の中の人に受け入れられていくが、それが女性ならば同じようにはいかないのではないかと。

男性の場合、
変わってる⇒面白い、興味深い、となる事も多いが、
女性だと、変わってる⇒ヤバイ、近づかないでおこう…
と、変換されがち。
大体、男性⇒男性への評価の目は優しいが
女性は同性への評価が厳しい上に、いろんな事を細かくジャッジしすぎるのだ。

若い女性じゃない場合、世間の目はさらに厳しくなる。
ちょっとふざけようものなら「いい歳して」!!!!
ちょっとはりきったファッションをすると「痛い」!!!
おばさんと言われる年代の女性に対する目が厳しすぎる。
 
女性像、母親像が女神化されすぎているのではないかな?

私もおばさんのその手前だ。
(もう入ってるか)
しかし、おばさんだって破天荒に生きたい。
誰かのお手本になるような生き方をみんなが目指す必要はないだろう。

遠目から、あのおばさん面白いよね、独特で良いよね!ヤバイ〜!(ここでのヤバイは、いい意味でね)みたいに高校生に褒められる女性がいてもいいじゃないか。

若見えする、ブランド物を沢山持ってる、良い家に住んでる、旦那が金持ち。
憧れの大人の女性像がそれだけでは、なんだかなぁ…と思う。

ちなみに私にとっての、大人の女性は樹木希林さんです。
自分の事を自分で決められる。
揺るがないかっこよさ。
芸能人じゃなかったら、変な人扱いされそうな面もありますが、なんとも個性的で素敵なじゃないか。

そういうところに人の美しさを感じる人が増えたらいいなと思うのです。


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