【1日1文献】課題指向型アプローチを実施し,ボタン着脱が可能となった症例#課題指向型アプローチ#頸髄症#ボタン着脱動作

参考文献:課題指向型アプローチを実施し,ボタン着脱が可能となった症例
筆者:早川 文生
発行日:2019年
掲載元:第39回近畿作業療法学会
検索方法:インターネット
キーワード:頸髄症,知覚運動アプローチ,把握動作

【はじめに】
・近年,脳卒中患者に対する課題指向型ア プローチの効果が多く報告されている.
・脊髄脊椎疾患 における課題指向型アプローチの報告は少ない状況に ある.
・今回,頸椎症性脊髄症により巧緻動作障害,感 覚障害を呈した事例に対し,課題指向的な巧緻動作訓 練,知覚識別課題を併用した結果,事例の目標である ボタン装着動作の獲得に至ったため報告する.

メモ
・本症例は識別能力低下により,過剰な緊張が 生じ,把握力調整が困難となっていた.
・中田は「物 質の性質を知るための適刺激を作り出しているのは, 自らの手の動きである.
・したがって,特定の受容器の 興奮を起こすための能動的な動きが必要である.」と 述べている.
・能動的な探索課題を繰り返し行ったこと により,体性感覚を受容しやすい動作が可能となり, 把握力調整の改善に繋がったと考える.
・岩村は「体 性感覚フィードバックは,定常の出力を維持すること, 負荷の変動に対処すること,運動遂行時のエラーを検 出して正すことのために使われる」と述べている.
・改善した識別能力を用いて体性感覚フィードバックを 受けながら,課題指向的な道具を使用した巧緻動作練 習を実施したことで,使用依存的な再学習の促進が図 られたと考える

参考URL:
http://kinot39.umin.jp/pdf/abstract/O5-1.pdf


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