【1日1事例】通いの場参加高齢者における身体的プレフレイルと関連要因の検討 ―身体・心理・社会面に着目した横断研究― #プレフレイル #通いの場 #地域高齢者

参考文献:通いの場参加高齢者における身体的プレフレイルと関連要因の検討
―身体・心理・社会面に着目した横断研究―
筆者:森 優太  , 竹田 徳則
発行日:2022年
掲載元:日本予防理学療法学会雑誌 1 巻
検索方法:インターネット
キーワード:サロン, 自主グループ, 一般介護予防事業, 地域リハビリテーション活動支援事業

要約
【目的】通いの場参加高齢者のうち身体的プレフレイルと各要因の関連を検討する。
【方法】
・通いの場13 箇所へ参加している高齢者で身体的フレイルを除く188 名のデータを用いた横断研究。
・目的変数は身体的プレフレイル該当・非該当,説明変数を基本属性,身体,心理,社会的側面としたロジスティック回帰分析を行った。
【結果】
・身体的プレフレイル該当54.3 %,非該当45.7 %,2 群共に通いの場参加後に新たな運動実施は6 割以上を示していた。
・身体的プレフレイルと有意な関連を認めた項目は,転倒不安感・基本チェックリスト認知項目・30-seconds chair-stand test であった。
【結語】
・通いの場に参加する身体的プレフレイル高齢者では,立ち上がり着座動作に加えて,転倒恐怖感や認知機能に関する評価に着目することが重要と考えられた。

【メモ】
・フレイルは,高齢期に生理的予備能が 低下することによりストレスに対する脆弱性が亢進し, 生活機能障害と要介護状態や死亡などの転帰となりやすい状態であり,その早期発見と対応が重要とされている
・プレフレイルの関連要因として健常者と比べて, 例えば,栄養面では低栄養者が多く,25- ヒドロキシビ タミン D が低濃度であることや,身体的要因ではサル コペニアと関連しており,静的バランス不良,Body Mass Index 低値,歩行速度低下が報告されている。
・心理的側面では転倒自己効力感が低く,転倒不安感が高く、社会的側面では就労者が少ないことがプレフレイ ルと関連している。フレイルからの改善要因として運動や栄養の介入のみではなく,手段的日常生活活動自立, うつがなく,友人と会う頻度月1 回以上や社会参加活動があることなどが報告されている。
・厚生労働省はフレイル・プレフレイル予防には,サロンのような通いの場への参加を推奨 している

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jptp/1/0/1_10/_pdf/-char/ja

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