【1日1文献】在宅医療における急性冠症候群への対応と学習プログラムの試み#在宅医療#急性冠症候群#学習プログラム

参考文献:在宅医療における急性冠症候群への対応と学習プログラムの試み
筆者:佐藤 直  , 狩野 賢二
発行日:2022年
掲載元:日本在宅医療連合学会誌 3 巻 (2022) 2 号
検索方法:インターネット
キーワード:在宅医療, 急性冠症候群, 学習プログラム

【抄録】
・急性冠症候群(Acute Coronary Syndrome : ACS)は生命を脅かす疾患であり,ACS 患者の適切な管理とケアが重要である.
・そこで,訪問看護師を対象に急性冠症候群への初期対応トレーニングを行った.
・次世代型バーチャルシミュレーションを活用して,胸痛を訴える仮想患者への対応を行った.
・学習者の対応を振り返りながら,医療面接や身体診察を改善するための学習を行った.
・訪問看護師が急性冠症候群の初期診療を学習することで,迅速な救急要請を可能とし再灌流までの時間短縮が期待される.

メモ
・在宅医療の現場において自己の看護判断に不安 を感じる看護師が多く1)訪問看護師の判断能力向 上が求められている2).
・在宅医療現場で使用でき る検査機器には限りがあり医療面接や触診,聴診 などのフィジカルアセスメント力が重要である.

・症例への対応ポイントを 4 つ挙げる.
①医療面 接によって胸痛の性状や持続時間を確認すること
②急性冠症候群を疑い 12 誘導心 電図の記録・判読を行う4)
③胸痛に対す る鎮痛を行う4)
④時間を意識した対応
・学習者の多くが十分な医療面接を行わず に 12 誘導心電図や採血を行う傾向にあった.
・胸痛を訴える場合は,胸痛部位を確認することが重 要である.
・肋間神経痛や胸膜炎では局所的な痛み を認める5).
・しかし,心筋梗塞や大動脈解離,肺 塞栓など緊急性の高い疾患では疼痛範囲が非局所 的である5).
・また,胸痛の持続時間を確認するこ とで狭心症や心筋梗塞の鑑別が可能となる.
・深呼 吸による胸痛増強の有無を確認することで胸膜炎 などの鑑別も可能である

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jahcm/3/2/3_3.2_30/_pdf/-char/ja 


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