【1日1事例】疾患の予後や転帰に影響する個人因子の重要性について─茨城県内の理学療法士へのアンケート調査より─ #個人因子

参考文献:疾患の予後や転帰に影響する個人因子の重要性について─茨城県内の理学療法士へのアンケート調査より─
筆者:浅川 育世、臼田 滋、佐藤 弘行
発行日:2009年
掲載元:理学療法科学 第24巻5号
検索方法:インターネット
キーワード:個人因子

要約
目的:ICFの個人因子を,理学療法士がどのように捉えているのかを明らかにする
対象:脳血管疾患及び整形疾患を通常業務で対象者として、茨城県内で勤務している理学療法士300名
方法:【回答者の属性に関する基本調査】、及び【個人因子に関する調査】から構成されるアンケート調査
結果:
・個人因子として仮定した12項目全てにおいて脳血管疾患と整形 疾患との回答に有意な隔たりは見られなかった
・12項目は「個人の背景」、「個人の生活」、「個人の性格」、「個人の身体特性」の4 因子に分類が可能であった
・「個人の生活」、「個人の性格」、「個人の身体特性」の3因子は、回答者の殆どが予後や転帰に影響すると答えた
・「個人の背景」に関する個人因子は、影響するものと影響しないと捉えられているものとに別れた。学歴は特に低値を示しており、生育歴は比較的高かった。
調べた単語:「背景因子」
・生活機能に大きく影響を与える因子のことで、生活機能の低下を招く状況を作り出す要因を指す。
・環境因子と個人因子がある
○環境因子は、その人を取り巻く環境すべてを指す
「物的環境」…建物の設備やインフラの環境、交通機関のバリアフリー状況など
「人的環境」…家族構成や友人などの周囲の人との関わりなど
「制度的環境」…医療や福祉をはじめとしたあらゆるサービスや法律など
◯個人因子は、その人固有の特徴のことを指す
・年齢、性別、民族など基本的な特徴に加え、学歴、職歴といった社会的状況や人生体験なども含める
・価値観や嗜好、ライフスタイルはその人固有のものがあり、重要な因子となる


参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/24/5/24_5_647/_pdf



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