悪性新生物について
『悪性新生物』とは、癌の分類の一種
癌は大きく3つに分類される
①造血器から発生するがん(造血器腫瘍)
血液をつくる臓器である骨髄やリンパ節(造血器)から発生するがん。(白血病・悪性リンパ腫・骨髄腫など)
②上皮細胞から発生するがん(上皮性腫瘍)
上皮(臓器を覆う粘膜部分)を構成する細胞から発生するがん。(肺がん・乳がん・胃がん・大腸がん・子宮がん・卵巣がん・咽頭がんなど)
③非上皮性細胞から発生する肉腫(非上皮性腫瘍)
骨や筋肉など、非上皮性細胞から発生するがん。(骨肉腫・横紋筋肉腫・線維肉腫・脂肪肉腫・血管肉腫など)
人間の組織はいくつかの層からなっていますが、大きく分類すると「上皮細胞」と「それよりも深部の細胞」に分けられます。
上皮細胞とそれ以外を分ける境界にある薄い膜を「基底膜」と言います。
この「基底膜」を超えて浸潤していくものを「悪性腫瘍(悪性新生物)」、
基底膜を超えずに上皮細胞でとどまっているものを「上皮内新生物」と呼びます
悪性新生物は細胞や粘膜の奥深くまで広がっていくので、血液やリンパ液によって運ばれ、他の臓器に転移していくリスクがあります。
一方、上皮内新生物は上皮に血管やリンパ管が通っていないことから、上皮内新生物であるうちは、転移のリスクはほとんどないと考えられています
ただ、上皮内新生物から悪性新生物に進行する可能性はあるので転移の可能性がないわけではありません。
上皮内新生物(上皮内がん)と悪性新生物(がん)の大きな違いは「転移」の有無
https://www.nissay.co.jp/kaisha/kenkosupport/column/205/
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