【1日1文献】心肺蘇生に起因した急性胃破裂の1例#心肺蘇生術#急性胃破裂#BLS

参考文献:心肺蘇生に起因した急性胃破裂の1例
筆者:村上 慶洋岩井 和浩高田 実水戸 康文高橋 透加藤 紘之
発行日:2001年
掲載元:日本臨床外科学会雑誌 62 巻 (2001) 6 号
検索方法:Google Scholar
キーワード:心肺蘇生術胃破裂

【抄録】
心肺蘇生術の合併症としては稀とされている急性胃破裂の1例を経験したので報告する.症例は70歳,女性.突然の意識消失にて救急車にて当院へ搬送.搬入時,心肺停止状態であったため,心肺蘇生術を施行した.呼吸,心拍再開し,頭部CTにてクモ膜下出血と診断された.その後,胃管よりの出血,腹部CT上著明なfree airを認めたため,心肺蘇生術に起因した急性胃破裂の診断にて緊急手術を施行した.胃上部小彎側やや後壁よりに縦走する約5cmの穿孔を認めたため,穿孔部縫合閉鎖,大量洗浄ドレナージを施行した.引き続き右中大脳動脈瘤クリッピング術を施行した.その後順調に回復し,第58病日退院となった.心肺蘇生術が比較的日常的に施行されるまでに普及しつつある今日,その合併症に対する理解も必要であり,貴重な症例であると考えられるため,若干の文献的考察を加えて報告する.

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ringe1998/62/6/62_6_1437/_pdf/-char/ja


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