ハエがいないと、ハエ叩きが売れない

こんばんは。

「ハエがいないと、ハエ叩きが売れない」というお話を耳にしました。

これを聞いて僕は「障害者がいなければ、リハビリ職は必要ない」というお話と同じモデルなのかと考えてしまいました。

リハビリのことを考える前にハエ叩きの話から整理してみます。

「ハエがいないとハエ叩きが売れない」というのは、「ハエがうざいからどうにかしたい」というニーズに対して、「ハエを手軽に殺せるハエ叩きを作って売って儲ける」というビジネスモデルで食って生きているハエ叩き屋さん(いるのか知らないけど)の心の声です。

だって、「ハエがうざい」を解決する一番確実な方法はハエをこの世から絶滅させることですが、そうなってしまうとハエ叩きは売れなくなってしまい、ハエ叩き屋さんは食っていけなくなってしまいます。

だから、ハエ叩き屋さんにとっては、人間にうざいと思わせる程度の数のハエが生存していてもらわないと困るわけです。

機能性の高いハエ叩き作りを生業としているハエ叩き屋さんに、「ハエがうざい」と感じている人を本当の意味で幸せにするための解決策はとれないわけです。

また、同じような言葉で「病人がいなければ、病院は必要ない」という言葉もあります。

病院は病人が通院・入院し病気を直すところですので、病人がいなくなったら病院は成り立ちません。

病気がなくなれば誰も悲しまなくて済むはずですが、病気をなくしてしまうと病院が成り立たないので、病院には病気をなくすことは出来ません。

死なない程度、手のかからない程度までの治療を行い、病人に出来るだけ長く病院に通ってもらうのが病院にとって最も利益の出る方法です。

リハビリも障害のある方を対象にリハビリテーションを提供し、お金をいただいて、そのお金でご飯を食べて生活しています。

障害者がいなくなるとリハビリテーションが提供できなくなり、お金がもらえなくなり、ご飯が食べられなくなり、生活できなくなります。

だから、リハビリテーションで生計を立てている人は障害者をいなくさせることは出来ません。

程よく障害があってリハビリテーションを必要としてくれる人を残しておく必要があるんです。

以上、なんとも悲しいお話でした。

このままだとただの悲しいお話なので、もっと多様な解決手段を考えた方がいいと思います。

ハエ叩きの話で言えば「ハエがうざい」に対して「ハエを殺せるハエ叩き」が解決策となってしまったわけですが、それだと結局いつまでも「ハエはうざい」のままでいなければならず根本的な解決にはならなかったのです。

ハエ叩き屋さんの問題点は「ハエを殺す」と「ハエが必要」の矛盾を生んでしまったことです。(ある意味無限ループでハエ叩き屋さんはウハウハかもだけど、ハエが嫌な人は幸せになってない)

そこで、ハエを殺すことは一旦諦めて共存の道を考えます。

要するにハエが人間に不快感を与えなければ良いわけなので、ハエが近寄って欲しくない場所には虫除け効果のある植物を植えるようにするといった手段がひとつ考えられます。

そうすればハエが集りにくくなってハエを煩わしく思うことは減り不快感も減ります。

代わりに、そこに植わった植物の鑑賞を楽しめたりする。

甘い匂いのするお花だと気持ちを穏やかにする効果が期待できるし、柑橘系の香りだとリフレッシュ効果も期待できます。

植物のお花の色に合わせて背景に壁紙を設計して、イメージに合わせて配色を考えてみてもいいよね。

そこにデザイン性があれば、それはもうアート。

アートからは思想が発せられていて、それを受け取った人の感性からは新しい発想が生まれちゃいます。

発想が具現化され、具体化された行動が他者を巻き込みながら発展して社会化が進んでいくと文化になります。

やがてその文化には価値と意味が生まれてきます。

妄想の話ですが、うざいハエを殺す為に作られた機能性の高いハエ叩きからは価値と意味のある文化は生まれませんでした。

しかし、ハエと共生する方法から考えられた手段からは価値と意味のある文化が生まれました。

その文化が身の回りにいる大切な人の生活を快適にすることになれば、それを幸せと呼ぶのではないでしょうか。

最初に聞いた「ハエとハエ叩き」のお話自体が悲しいお話で戸惑いましたが、見方を変えればポジティブに捉え直せました。

ポイントは「機能性に拘らないこと」と、「共生すること」で、「価値と意味のある文化を創造する」ことでした。

「病人と病院」、「障害者とリハビリ」の話でも置き換えて考えてみれば、きっと悲しい話では終わらないはずですね。

今日も最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。



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