【1日1事例】特集『より安全なスポーツ復帰をめざすリハビリテーション診断・治療』 足関節捻挫 #足関節捻挫 #靭帯損傷 #スポーツ復帰

参考文献:特集『より安全なスポーツ復帰をめざすリハビリテーション診断・治療』足関節捻挫
筆者:
発行日:2019年
掲載元:The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 56 巻 (2019) 10 号
検索方法:インターネット
キーワード:足関節捻挫, 靱帯損傷, 固有感覚, POLISE処置, Y-balance test

【抄録】
・発生頻度が高く再発することも多い足関節捻挫について,重症度の診断や急性期の対処法,安全なスポーツ復帰と再発予防を念頭に置いたリハビリテーション治療に必要なポイントを解説する.
・重症度の判断においては,損傷組織の同定と損傷度合いの評価が重要であり,それに応じて急性期の患部のケアや段階的なリハビリテーション治療を実施する.
・安全なスポーツ復帰と再発予防のためには,疼痛の消失や患部の治癒だけではなく,機能的な回復や再発予防の観点に立った弱点の補強が必要である.
メモ:
・触診では,①前距腓靱帯, ②踵腓靱帯,③前脛腓靱帯の圧痛を中心に確認す る
・足関節捻挫の再損傷リスクを高める主要因とし て,①不安定性残存例,②足関節周囲筋力低下例, ③固有感覚低下例が挙げられる
・捻挫後の対応としては RICE 処置(rest:安静,icing:冷却,compression:圧迫,elevation: 挙上)が有名であるが,近年では POLICE(protection:保護,optimal load:最適負荷,icing:冷 却,compression:圧迫,elevation:挙上)が提唱 されており),捻挫の重症度に応じて早期から荷重 をかけるようにする.
・足関節捻挫後には,固有感覚の低下や足関節底屈・背屈制限などの機能障害 が起こることがあるため,それらを考慮してリハビ リテーション治療を展開する.
・競技復帰後の再発予防のためにテーピン グやサポーターを装着したり,神経筋トレーニング を継続して実施したりすることが重要である.
・固有感覚トレーニングを含んだ神経筋トレーニングは,足関節捻挫後のリハビリテーションや再発予防のためのエクササイズとしても推奨されている


参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrmc/56/10/56_56.791/_pdf/-char/ja


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