【1日1事例】日本の 2010 年代における世帯年収による健康格差の推移 -国民健康・栄養調査 報告書からの推定 #健康格差 #国民健康 #栄養調査

参考文献:日本の 2010 年代における世帯年収による健康格差の推移 -国民健康・栄養調査 報告書からの推定
筆者:町田 大輔
発行日:2022年
掲載元:
検索方法:インターネット
キーワード:健康格差、国民健康・栄養調査

【緒言】
・本研究では、国民健康・栄養調査の報告書に示されている数値から、日本の 2010 年代における世帯年収による健康格差の推移を推し量ることを目的とした。
【方法】
・2010 年、2011 年、2014 年、2018 年の国民健康・栄養調査の報告書に示されている 世帯年収ごとの食品摂取量、体格および生活習慣のうち、比較可能であった野菜摂取量(g)、 果物摂取量(g)、魚介類摂取量(g)、肉類摂取量(g)、肥満割合(%)、運動習慣のない者 の割合(%)、喫煙者割合(%)の男女別の推定値(年齢・世帯員数調整)を用いた。なお、 2010 年は体格・生活習慣、2011 年は食品摂取量の推定値のみ用いた。
・まず、各年の世帯年 収<200 万円群と≥600 万円群の差を算出した。
・次に、先に算出した世帯年収による差の調査 年による差を算出した(2014 年-2010 年または 2011 年、2018 年-2010 年または 2011 年の 2通り)。
・また、推定値の標準誤差から 95%信頼区間を算出した。
【結果】
・各年の世帯年収<200 万円群と≥600 万円群の差については、男女とも多くの項目で 95%信頼区間が0をまたがなかった。世帯年収による差の調査年による差については、男女 ともほとんどの項目で 95%信頼区間が 0 をまたいでいた。
【結論】
・今回評価した項目の 2010 年代の世帯年収による健康格差の推移としては、ほとんど横ばいであった。
メモ
・近年、収入や住んでいる場所などの社会環境が健康に影響を与えることが広く知られるようになった。このような社会環境は、健康の社会決定要因と言われる。そして、健康の 社会決定要因などによって生じる疾病の発生頻度や健康状態の格差を健康格差と言う。

参考URL:
file:///Users/wataruisshiki/Downloads/Jxiv_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE2010%E5%B9%B4%E4%BB%A3%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E4%B8%96%E5%B8%AF%E5%B9%B4%E5%8F%8E%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E5%81%A5%E5%BA%B7%E6%A0%BC%E5%B7%AE%E3%81%AE%E6%8E%A8%E7%A7%BB.pdf


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