【1日1事例】CKD を合併した心不全カヘキシアに対して栄養療法と運動療法の併用が著効した一例 #慢性腎不全 #心不全 #栄養療法

参考文献:CKD を合併した心不全カヘキシアに対して栄養療法と運動療法の併用が著効した一例
筆者:山本 実穂, 野添 匡史, 大西 晶, 桝矢 璃央, 大澤 摩純, 久保 宏紀, 山崎 允, 間瀬 教史, 島田 眞一
発行日:2019年
掲載元:理学療法学 早期公開
検索方法:インターネット
キーワード:悪液質, 慢性腎不全, 心不全, 栄養療法

【目的】
・慢性腎臓病(以下,CKD)を合併した心不全カヘキシア症例に対して,分岐鎖アミノ酸(以下,BCAA)を含むたんぱく質摂取を中心とした栄養療法と運動療法によって身体機能の大幅な改善が得られたので報告する。
【症例紹介】
・心不全(CKD stage3b 合併)を発症後1 ヵ月間の中心静脈栄養管理となり20 kg の体重減少を招いた。
・身体機能の改善を目的に理学療法が処方されたが,第76 病日時点で疲労感が強く,運動耐容能(6 分間歩行距離150 m)も低下していることからカヘキシアの状態と考えられた。
【経過】
・BCAA を含むたんぱく質の摂取量を1.2 g/kg/ 日まで漸増し,運動療法はレジスタンストレーニングを中心に行った。
・約3ヵ月間で体重は8.4 kg 増加し6 分間歩行距離は557 m まで改善した。
【結論】
・CKD を合併した心不全カヘキシア例であっても,たんぱく質摂取量を増やした栄養療法と運動療法の併用は有効と考えられた。
調べた単語:「カヘキシア」
・悪液質は炎症を伴う疾患関連性の低栄養で,骨格筋 量の低下をもたらす代表的な病態である。
・がんや慢性心不全,慢性腎 不全,自己免疫疾患などの慢性疾患を背景とした低栄 養で,骨格筋量の低下を特徴とする。
・ 骨格筋量の減少 や衰えは,生活の質(QOL)や生命予後に悪影響を与 えることが報告され,近年,サルコペニアとして広く 知られるようになった
https://www.aichi.med.or.jp/webcms/wp-content/uploads/2020/12/67_2_p74-79.pdf

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rigaku/advpub/0/advpub_11639/_pdf/-char/ja


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