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自分だけのライフスタイルを作っていく

ある人と話をしていて、つくづくわたしとは全然考え方もやりたいことも違う人なんだな、と感じた。わたしは元々は彼女のような、外向的で、明るくて、堂々としていて、人当たりがよく感じのいい人に憧れていた。
それはそういう人が周りにいることで場が華やぐからで、わたしも人にとって花のような存在になれたのなら、わたしが彼女に向けているようなポジティブな感情を、自分自身にも向けられるかもしれないと想像していたからだ。
素敵だと思う誰かを模倣することでその人のエッセンスを自分自身に取り入れることができ、結果として自分のことも素敵な人間だと思えるんだろうと、そう思いたかった。
最近のわたしはすこし違う。面と向かって、あなたって〇〇な人だよねと言われるとやっぱり複雑な気持ちにはなるけど、でも自分が素敵だと思う人間像と自分自身がかけ離れていることに気づいても、大丈夫。その性質で人に迷惑をかけていいという話ではないけれど、わたしはあくまでわたしで、内向的なところも、めんどくさいところも、考えすぎてしまうところも、今はどうしようもない。変えようとしたら変われるかも分からないけれど、案外わたしはそんな自分も嫌いではないのかもしれない。昔読んだ「嫌われる勇気」だったかな、人の性格はあくまでライフスタイルだと言われていたけど、本当にそう思う。わたしは今の性格の自分を形成することで、自分の心を守っていたのだと。自分の殻に閉じこもる状態は、一般的には健全な状態とはされていない気がするけれど、でもそういう時間もわたしにとっては必要だったんだと。無理やり何かに合わせて自分を欺きながら安心感を得ているうちに、徐々に闇に蝕まれていくのが、今は何より怖い。騙し騙し生きて、いつか、もう一対一では対峙できないことに残酷な現実が膨れ上がっていることに気づくことのほうが、ずっとずっと恐ろしい。
その現実を大きくしてしまうのもまたわたしの心の問題だけど、どうやらわたしはそういうふうにしか生きられないみたいです。今は。

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