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あけおめの儀 ~嘘の共感覚~

明けましておめでとうございます。新年1発目の投稿となります。
「2024年」、2023よりも好きな響きです。「24」という2の倍数でもあり3の倍数でもあり24時間といったこの世の摂理にぴったりの数字でオールマイティーの身のこなしを気に入っています。この年も皆様が各々の実力を発揮できるようエレベーターの降り口では人に譲って最後に降りようと思います。

数字に対して、色や匂いやその他の情報を感じる事を「共感覚」と呼びます。僕も小さい頃は数字に対して明確な色がありました。
1、赤
2、黄色
3、緑
4、オレンジ
5、青色
6、紫

こんな風に。小学1年生の時にこの色が頭に入って、小学校4年生くらいまでこの色のイメージは付きまといました。この色は一桁の時だけ発動されて、「13」なんて言う数字は赤と緑には見えることなく、ただの黒字に見えるのです。

ただしばらくしてこれは「共感覚」でも何でもないような気がしてきました。上に書いた僕の中での数字のイメージは当時の小学校の学年カラーなのです。僕が1年の時に、1年は赤色の名札が適応され、体操服の名前の欄も赤色が施されていました。1年生の時におそらく各学年を認識するために対応した色と数字がリンクされ、数字の色が頭の中でこびりつくようになったんだと思います。学年の色は学年ごとで継続されるので僕らの学年の「赤」は僕らが小学校6年生になっても赤色で、だんだんイメージとごちゃ混ぜになり共感覚は消えたのかと。なーんだ共感覚じゃないのか。

例えば、初めて数字を覚えたドリルの色がイメージとして頭に入っている人もいるでしょう。僕のものもその程度のものでした。
「共感覚」というと少しカッコいい気がして、自分が特殊能力を持ってるかのように思っていたのですがそれもどこか違うみたいです。僕の特殊能力はこの世界を2パターンで眺めることが出来る「近視」のみのようです。
それではまた、よいお年を。

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