J2 第42節 ザスパクサツ群馬vs大分トリニータ

いよいよ最終節となりました。
今シーズンはザスパの試合を全部見て感想を書くことを目標としてきました。
時間が作れずにかなり遅れた時もありましたが、なんとか目標を達成できそうです。
それもこれも、予想以上にいい結果を出して頑張ってくれた選手のおかげかもしれません。
昇格POは行けませんでしたが、有終の美を飾って何か報われて欲しいところです。

しかし現実は残酷にも1-2で敗戦。
連敗がなかった今シーズンでしたが、最後に3連敗を喫しました。
シーズンオフに入るので、来シーズンに尾を引くとは思いませんが
結果的に3連敗となったことは課題ではあると思います。
J1昇格には何が足りなくて、来シーズンは何を得る必要があるのか。
シーズンオフに総括をして来シーズンの準備に生かして欲しいですね。

・見どころの少ない前半
前半は良くも悪くもいつも通り。
特に新しい試みも目立つことなく、大分に攻め込まれる時間が続きます。
ずっと試合を見てきて、特に負けた試合に目立つ現象として
しっかりブロックを作っているわりには、楔を簡単に入れられている時があります。
今節もその現象は目立ちました。
ライン間や相手選手の間のスペースで楔を受けるのは、確かに崩しの定番ではあるんですが
しっかり引いてブロックを作っているわりには簡単に許し過ぎだなという気がします。
それに加えてもう1つ、大外の選手に自由受けさせすぎというのがあります。
加えて、中塩が1対1でスピード勝負になるのも具合が悪いです。
大外を捕まえるために中が薄くなるのは、まだ仕方がないと思えるんですが
中への楔を簡単に許しているし、大外にも簡単にボールを持たせている。
となると、中も外もやられている状態に等しいですよね。
ライン間、選手と選手の間のスペースを上手く使うチームを相手に守ることが実は苦手だったのかもしれません。
勿論そういう守備戦術が約束事で、そういうチームが苦手なのも想定内で戦っていたのかもしれません。
ですが、今年の守備のやり方1つだけでは、これより上は厳しいんじゃないかと思いました。
失点数が少なかっただけに、守備は良かったと言われがちですが
得点数が少ないのは、良い攻撃のための良い守備ではなかった、とも言えるのではないでしょうか。
実際、キレイに見事なカウンターを決めた記憶って無いんですよね・・・
あとは、全体的にドリブルで剥がされるより、パスで剥がされる印象が強いです。
特に、ちょっとパスが早くなるとすぐ後手に回る気がしています。
もう少しゾーンじゃなくて、人につく意識が強くてもいいんじゃないかなと思いました。
来年も櫛引がいるとは限りません。
むしろこれだけのスタッツが残れば欲しいクラブは沢山あると思います。
今のザスパの守り方でこの失点数で守れたのは、櫛引で成り立っている部分もあります。
そう考えると、来シーズン守り方を変える必要はあると思いました。

・良くなった後半
1点返したのもありますが、後半は良くなったと思います。
酒井が下りる長沢についていくことで、縦パス出たところを潰せるようになりました。
酒井だけでなく、全体的に相手選手にガツっと当たれるようになりました。
前半はいけなかっただけなのか、それとも作戦でいかなかったのか。
それにより選手はヒートアップしますが、ある程度の激しさはやっぱり必要だと思います。
そうじゃないと球際強くならないですし、感覚も磨かれないですから。
北川は万能ですが、やはり本職はCFな気がしますね。
気が利くのと、スペースを見つけるのが早い気がします。
北川がやれるなら、川本のサイドは全然アリですね。
後半の、高木、北川の2トップに、川本が左で山中が右の形ですが
この4人の並びは結構いいなと思いました。
ここ最近では一番点とれそうに見えました。
まぁ今節は点とってないんですけど・・・


さて、今シーズンのザスパの戦いも終わってしまいました。
結果的には、シーズン半ばで明るみになった課題が解決出来ずに終わってしまった気がします。
それがこの結果なんじゃないかなと思います。
ただ、どちらかというと来年は不安よりも楽しみのほうが多いかなと思いますし
そもそも今年のザスパは色々楽しめた1年でした。
3年目が集大成と言いますし、来年は何を上積みしてくれるか楽しみです。
選手、監督、スタッフ、サポーターの方々、1年間お疲れ様でした。

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