【特集11月号】大切な人に願う事
高校生の頃、漠然と「強くなりたい」と考えていた。それと同時に「弱さは優しさの証だ」とも思っていた。
誰かのために優しくあれば、弱くたっていい。それは弱かった自分に対する言い訳だったのだろうか。今でも分からない。
「光のとこにいてね」(一穂ミチ)読書感想
タイトルから惹かれた。口語体のようなそれは、ある登場人物のセリフだった。
これは、境遇の似通わない二人の女の子の物語だ。
全く別の人生を歩むはずだった二人の道が交差するのは、単なる偶然ではない。成長するにつれて関