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ガーディアンズ3の鑑賞直後感想

Radioheadの”creep”から始まる傑作誕生。

もうこの曲から始まった瞬間、ジェームズガンへの信頼がより一層深いものになった。自己肯定感の著しく低い人間にブッ刺さる曲。個人的に死ぬほど好きな曲だからありがたい。他にもブルーススプリングスティーンなどベタな選曲からレインボーなどの音楽好きに向けた選曲まで。個人的にプレイリストで音楽を聴くのが好きでないが、ガーディアンズはプレイリストで聴いてしまう。

本作は、前2作品を踏み台にして開始10分で興奮と感動を感じさせてくれた。ガーディアンズシリーズ全体を通して、MCU作品のフリをしているジェームズガンムービーであることが今作でより一層明らかなものになった。アメコミ映画、MCUという括りに唯一縛られない類稀な傑作。今作は今後の人生で何十回と鑑賞することになるだろう。

今作では、ロケットの生い立ちについての話。動物実験のシーンは目を瞑りたくなるくらい辛い。それ故に、今まで観たヒーロー映画の中で1番邪悪で最悪な敵に感じた。虐待という我々の世界にも絶えず存在する嫌悪を、落とし込むことで誰もが感情移入してしまうだろう。3.4回泣いた。

全員の長所と欠点を余すことなく表現しているのがこの作品の良いところだなと改めて感じた。初っ端から酒に溺れてるスターロードには親近感を感じざるを得ない。鑑賞する人によっては、どのキャラクターも主人公になる。ちょっとした会話や仕草でキャラクターの性格を表現するのが巧み。

アクションに関しては、毎作品クオリティーが上がっている。特に、できるだけ全員の活躍シーンを均等に魅せようという意図を感じた。スローモーションの使い方も完璧。クリーチャーの造形も完璧。個人的にはネビュラがMVP。アイアンマンのナノスーツを彷彿とさせるアクションが最高だった。アクション面ではネビュラが1番見せ場が多かった気がする。グルートのガンアクションも良かった。ガーディアンズシリーズは、タッグでのアクションが意外と好き。

今作は、「目」が印象的。「お前の目黒かったんだな」、「この服、俺の目と合わない」や最後子供を助けるシーンも顔の形の船の「目」の部分から救出する。この「目」が何を意味しているのかまだ読み取れてないけど妙に印象に残った。ロケットの目がアップで映されるシーンも印象的。

キャストも良かったね。久しぶりにスタローンをスクリーンで観れたのも良かった。やっぱ渋いね。特に「なんちゃって家族」に出てたウィルポールターがまじで良かった。アホな役が上手すぎる。ピンクフロイドが好みって言ってたから話し合いそうだわ。

久しぶりにオールタイムベスト級の映画に出会えました。しっかりと、風呂敷を畳んだなって感じです。良かったです。ジェームズガンはmarvelやdcと縁を切って、どんどん傑作を制作していって欲しい。
もうスターロードは帰ってこないでくれ。これで終わりにするのが1番綺麗。スターウォーズの二の舞にならないでくれ。

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