見出し画像

呼吸リハビリテーションのnote

はじめまして。呼吸大好き、理学療法士の秋保と申します。

私は理学療法士になってから20年間、呼吸器疾患に対する呼吸リハビリテーションを行ってきました。その20年間の知識と経験で「呼吸」を知りたい方のために貢献できたらと思い、このブログを始めました。

早速ですが、なぜ「呼吸」は大事なのでしょうか?

まず呼吸とは「酸素と二酸化炭素のガス交換」です。有名な「Wassermanの歯車」は呼吸=肺、循環=心臓、代謝=細胞を各歯車とし、それらが上手く絡み合っていることを表しています。この歯車は、酸素と二酸化炭素の運搬過程を模式的に表しており、肺でのガス交換過程を外呼吸、細胞でのガス交換過程を内呼吸と言います。どちらも酸素と二酸化炭素のガス交換をしているので「呼吸」していることになります。細胞は酸素が足りていないと活動できなくなり、各組織や臓器は正常な活動を営めなくなります。ただし、私たちがコントロールできる呼吸は「外呼吸」(これからは記事内の呼吸=
=外呼吸として記載していきます)です。その呼吸をコントロールすることで酸素の取り込みであったり、二酸化炭素の排出であったりをコントロールしています。そのため「呼吸はとても大事」なんです。

さて普段意識していない呼吸ですが、成人は何もせず安静にしている時、1分間に12~15回の呼吸をします。1時間で12~15回/分×60分=720~900回/時間、1日で720~900回/時間×24時間=17280~21600回/日となります。ただし、これは安静(じっとして何もしていない)にしている時の1日の呼吸回数です。体を動かせば代謝が促進され、ガス交換は亢進し呼吸回数は上昇します。

これだけの回数の呼吸をしているわけですから本当は大事にした方が良いと思います。血圧や心拍数を気にする方は多いと思いますが、呼吸をそこまで気にしている方は少ないように思います。

呼吸には

代謝性呼吸:何気なく意識せず行っている呼吸→脳幹呼吸中枢

行動性呼吸:呼吸法(腹式呼吸)のように意識的に行う呼吸→大脳皮質

情動性呼吸:心の動きに左右される呼吸→大脳辺縁系(扁桃体)

があります。

つまり、意識的に「呼吸はコントロール」ができる。

循環は血圧も、心拍数も自らの意思ではコントロールはできない。

代謝も自らの意志ではコントロールできない。

呼吸は呼吸の深さ、呼吸回数を自らの意思でコントロールできる。

そう!呼吸はコントロールできる!!

コントロールできるからこそ呼吸を知ることは大事!

呼吸を知ればコントロールの仕方や評価の仕方のヒントが見えてくる。

これからは一般的な呼吸の知識や専門的な知識を自分のペースでブログに書き込んでいきます。良かったらフォローしてください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?