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こぼれエッセイ「就活生のあなたたちへ」

最近は、大学3回生時の3月まで就職活動ができないそうだ。

大学3回生時の3月なんて、実質的には大学4回生と同じである。4回生時の1年間のみで勝負を懸けないといけない。大変なことだ。

私の現役時代は3回生時の10月から就活解禁だったが、それでも遅いという声も挙がっていたほどなのに。


今はよくわからないが、その頃によく謳われていた「就活ファッション」という言葉が、私はあまり好きでなかった。

ファッションだと謳っておきながら、スーツにネクタイという定形は変えてはいけないということに不満を抱いていた。そんな、できることが限定されたファッションに個性もへったくれもあるか、くらいに思っていた。


そもそも、スーツで移動するというのが、なんとも居心地が悪かった。機動性が悪い。スーツ姿になってしまうと、iPodからイヤホンで音楽を聴きながらのヘッドバンギングができない(せんでよろしい)し、スーツ姿でエッチなDVDを借りるとなんだかものすごく情けないことをしている気分になってしまう(実際に情けないだろうそれは)ではないか。


…………というわけで、私はスーツが嫌いだった。今でもあまり好きではない。


では、自分を最大限に面接官にアピールできる就活ファッションとは、どのようなファッションだろう。

考えてみた。


まず、スーツではダメだ。目立てない。

たとえ「面接時にはスーツ着用」と書かれていても、面接時に「あえて着ませんでした。なぜなら、そんなことをしなくても、私には有り余るポジティヴィティがあるからです。ほら、あなたも感じるでしょう?この私の熱を!この私の力を!この私の引力によって、全宇宙は動いているのです!」と即答できる程度の気概は持ちたいところだ。ライバルに少しでも差をつけなければならない。面接はインパクトの勝負なのだ。

私服、それも、可能な限り自分らしく在れる私服が良い。自分らしく、いかなる状況であっても気持ちを安定させられる、そんな、眠いと思ったらすぐに寝れるような私服……………そう、パジャマが良いだろう。

パジャマの柄は、デフォルメされた動物のキャラクターが印字されたものが良い。これでキュートさと人懐こさをアピールだ。

そして、もしもサン○オに就職したいのなら、サ○リオのキャラクターパジャマを着て面接に行くのが筋というものである。

考えてみたら、おかしいではないか。ティンカー○ルの面接にはティン○ーベルの洋服を着て、ユニ・○ャームの面接には○ニ・チャームのおむつを履き、ナイ○の面接には○イキのスニーカーを履いて企業愛をアピールすべきである。そんな気遣いすらできない者は、私が面接官なら採用しない。

noteユーザーにどのくらい就活生がいらっしゃるのか定かではないが、是非とも、この手法を実践して面接に赴いていただきたい。

参考になっただろうか。

ちなみに私が生まれて初めて行った面接は、「履歴書を持たず、そもそも書かずに強行」という実にロックでパンクなものであり(当然、落ちた)、初めて受かったところは、面接中に携帯の着メロが鳴るという暴挙をやらかしたもののその曲が店長の好きな曲だったから受かった、というものだった。


くれぐれも、このような会社にはお気をつけて。


#エッセイ #全くもってためにならない

サウナはたのしい。