26年前の醤油発見!築40年、何十年も放置された昭和の台所を蘇らせろ!その1
※この話の内容やお宅の写真は、ご依頼主様から公開の許可を頂いて掲載しています。
先日、依頼を受けてThe昭和マンションのお片付けをしてきました。
4LDKの角部屋で、とても広いベランダがあり、窓もたくさんあるし、小さな物置まであり、なかなか羨ましい間取りでした。
このお宅は、家族4人が両親の離婚により3人になり、やがて子供たちも一人立ち。荷物も放置されたまま、お母さんの一人暮らし状態になっていました。
時々お嫁に行った娘さんが様子を見にきていたけれど、娘さんにはお母さんへの複雑な思いもあったようでした。
あるとき、そのお母さんが突然倒れ、半月ほど意識不明で、とうとう帰らぬ人となり、娘さんから片付けを手伝ってほしいと頼まれました。
生前に、何度も片付けをうながしたけれど、お母さんの反対にあい断念。
しかし、荒れ果てた実家をまじまじと観て、もっと優しくしてあげれば良かった。面倒観てあげたらよかったと、後悔ばかりで、実家を見るのが辛かったそうです。
しかし、その娘さんも来年離婚予定。子供たちと実家に戻るつもりで、今回、家の片付けに一歩踏み出すことにしたそうです。
荷物を整理しながら、お母さんへの複雑な思いも整理して、離婚後新たなスタートを切るために、おもいきった改革の始まりです。
大きな食器棚や、使わないベッド、勉強机、などは業者に回収してもらうとしても、一応荷物のなかはひと通り確認しておかないと、何がどこに入っているかもわからない。
それでなくても、納屋のカギ、携帯やお金も行方不明中。
とりあえず、このあかずの扉にあったもので必要なものだけを残しました。
履けない靴や、使えないもの、ゴミ袋8つ分くらい処分して、余裕ができました。
必要なもの、不必要なものを仕分けしているとき、新しい靴の箱の上に探していた携帯を、さらに失くしたとされていた物置のカギもここから発見。
やはり、面倒でもひとつひとつのモノとしっかり向き合わないと、これらも見つからなかったとおもいます。
しかし実際、その向き合う作業には、相当のパワーを使います。
だから、お片付けをするときは、パワーのあるときにしてくださいね。案外このくらいの少量でもやられてしまい、続けられなくなりますから注意してください。
逆に、どんどん捨てることに慣れてしまうと拍車がかかり、捨てる行為にハイになってしまい、考えなしにただ捨ててしまうこともあるので、こちらも要注意です。
少し休憩して、気持ち新たにキッチンの整理へ。
なんとびっくりするくらいの醤油と油のストック。しかも全部期限切れで、入れ物は変形していました。
こういうものは、中身を捨ててからペットボトルとして処分。
でも、未開封の年代物カルピスからは何やら長い虫みたいなものが出てきたり、酢が真っ黒になりカスがでてきたり、捨てるための処理の方が大変。
今の時代は何でも、捨てることの方が面倒で手がかかります。
次は、いよいよキッチンのシンク上下の棚の中の整理。
全て出してから選別します。
新品のなべやフライパンから、昔懐かしいデザインのホーロー鍋や現在50代の娘さんが、幼稚園で使っていたアルマイトのお弁当箱や、魔法瓶までここに。
さらに、ストック食品の中から、探していたお金と薬を発見!!
はてさて、ここは、どんな風に変わるのでしょうか?
第2段につづく。
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