2024年3月17日 京都で香りを堪能した日

2024年3月16日から2泊3日で奈良・京都を旅行した話。の2日目。
神社仏閣は一切めぐってないので、そう言う京都を楽しみたい方には向かない記事。
16日の話はこのブログの最後にリンク貼ります!

1日目の別れ際、友人は言ってくれました。
「明日は9時くらいでいいですかね。じゃあ、ホテルの前に9時に来ますね。」

神か!?

と思いました、どころか、きっときっと口に出ていたな違いありません。

今回泊まりましたwebase京都さん、朝ゴパンとか共用のキッチン兼談話室みたいなところで頂くことができます。
夜はといえば、実はよなきそばを提供いただけたそうなのです(と、フロントさんに紹介いただきました)が、ワタシ、食物に結構アレルギーがあって代表格は小麦ですやね。と言うことで、無理なんで夜はお邪魔しなかったんですね。もちろん朝ゴパンも食べられない訳ですが、朝はコーヒーなワタシ。探検も兼ねて談話室に。見回して、コーヒー飲むぜってな段になったら、そこに友人が現れたじゃないですか。

旅先、おしゃべりできる場所って大切じゃない?
そして、ワタシの朝ゴパンも残ってる訳だしってことで、友人にワタシの分の朝ゴパンをお譲りし、しばし談笑です。
まぁでも、この談笑ってやつ終わらないのよ。楽しい過ぎて。箸が転がってもおかしいなんて歳はとっくに過ぎて、むしろ箸を転がしてあげるよみたいな歳のおっかさん2人がいわゆるママ友でも学友だったということでもなく、ただただ万年筆が好きというSNSで知り合って友達になるという成り立ちがなんともかんとも話に花を咲かせる訳です。SNSっていろいろあるし、「なんかね」ってのもわかるんだけど、こう言う出会いができるってのがSNSの醍醐味かなと本当に思うのでした。ある意味いい時代に生まれたよ。まぁ、そんな2人の話は尽きることもない訳ですが、なんだかんだで人も少なくなってきたので移動することに。

ブログ記事には全然書いて書いですが、16日の文具巡りの際に本来は日曜日に行こうかなぁと思ってくださってたお店にも足を運んでいたためちょっとまた別の場所に。
移動する間に、ちょっと早めの春を感じにこんな場所に行ってます。この桜、いわゆるソメイヨシノではないそうでちょっと早く満開。とても綺麗(桜の名前や場所はすっかり忘れてしまいましてすみません。)

桜と店長

そういえば、前回の記事に店長の話を書いてなかったですね。ふうせんかずらさん(奈良にある無人書店さん)の友人の棚を写真に収めるのに際して、今回の旅行が寂しくならないようにと連れてきたプーさんを一緒に写真に収めてみました。そして勝手におかしら舎@ふうせんかずらの店長に就任しました。ちなみに、店長はワタシと一緒に神奈川の地に帰りましたのでおかしら舎にはおりませぬ。

おかしら舎店長(プーさん)と万年筆
@ふうせんかずら


今回このプーさんとも一緒に回りましたので、プーさんいっぱい出てきます(ほんとかな?)
桜を愛でつつ、次に向かったのはリスンさん
恐ろしく美しいお香のお店でした。

この写真は店長がリスンさんの開店を並んで待ってるところ

店長前のめり気味に開店をまつ

リスンさんには17日に行ったんですけれども、思えば今回の京都、文具だけでなく「香り」を愛でる会でもありました。前日16日に鳩居堂さんにもお邪魔したんですが、紙類よりもさらに心打たれたのが、「お香」で、「香り」だったんです。なんか京都ってただでさえ空気がいい匂いしそうですよね。それで、鳩居堂さんで特に心打たれたのが、文庫本に挟む香りの物品です。紙と紙の間に匂い袋を挟んで両面テープで止めたものを栞がわりにするってシロモノなんですけれども。これがなんとも、そもそも匂い袋があらかじめセットされているものと、自分で作るキット(匂い袋と紙部がべつに売っていて紙部にいたっては、台紙に両面テープ貼ってあるだけ)といずれかで構成されるものなんですけど、ひとまず香りを選びたかったのでキットの方を購入したんですけどね。この匂い袋の種類がいっぱいあって、鼻に楽しいものでしたわ。他にもお香が売られておりまして、そのお値段の幅もすごかったりして、かなり印象的体験でした。

さてさて、そんな流れからのリスンさんですよ。
束っぽい感じで売っているお香から、なんと一本売りまで。ワタシ、感激してしまいました。しかもいろんな種類があって、いわゆるお香の域を超えているように見えます。イメージの世界ですが、「ジャリジャリ」とか「モフモフ」なんて言うオノマトペ的なものやら、まぁ、100を優に超える数があって、全然選べない訳ですが、そこはプロの京都人である友人とお店のお姉さんがいい感じに誘導してくれまして、好みの香りを探していく訳です。いやぁーねぇ、香り奥深いですよ、本当に。香りを楽しむとはまさにこのことだなぁと。
あー、全然何だかわからないなぁ。えっとこのリスンさんのお香も鳩居堂のものもそうだったんですけど、いわゆるお線香?の半分くらいの長さのものなんですね。(多分日頃お香焚く方はご存知かと思いますが)そんな長さでそんなのがいろんな香りを放つのですが、それがいやらしくないのよ。まぁ、本来は火をつけて焚くわけですからそんな激しい匂いは放たないものかもしれませんが。

京都の香りを感じる

この香りというはリスンさんのものということではなくて、京都には香り文化みたいなものが根付いているなぁと思うのです。(さぁ、うまく言葉にできるかな?)
ワタシ台湾に住んでいたことがあるんですけれども、その時に土地土地にはその土地ならではの香りがあるなぁと思ったんですよね。まぁ、台湾の場合はコンビニで売ってるお茶卵の匂いじゃないかという噂があるわけですが、それは置いといて、なんかに店から漂う香りだったり、それ以外にも暑さと湿り気の中に漂う土地の香りです。そういうの日本ではどうかなぁと思ったんですけど、台湾から日本に一時帰国した時に羽田に降り立って(台湾松山空港-羽田便をよく使ってました)駅に向かうバスを待つ間、ふっと磯の香りみたいなものをかんじたんですね。ほんの一瞬。それが日本の香りってわけじゃないんだけど、醤油とか魚とか明らかに台湾とは違う香りがある気がしたんですね。
今回の京都ではお香が焚かれているような神社仏閣には全然行ってないんですけど、お香が購入できるところにはリスンさんを含めて行ってみました。なんかお香がすごく馴染むなぁって。それが京都のもつ「香り」な気がしてならなかったです。京都だからお香をみんなが買って焚いてるだろうとも思わないけど、そういうものを愛でたり買ったり、焚いたりする行動がとても自然なんだろうなぁって思っちゃったんですよね。
そういう香りに人は惹かれるのかも。いやいや、そんなそんな見ず知らずの他人のことでなくて、別に神社仏閣にすごい興味あるとかでもなく、歴史大好きなわけでもないこのワタシが京都に惹かれるのはこの土地の持つ落ち着いた「香り」に由来するのかもしれないです。

リスンさんではまぁ、びっくりするほどいろんな香りを味わいました。その中で今回サボテンの香りにちょっと魅せられて、普通のお香と一緒にサシェという焚かなくても持ち歩けるものを購入しました。3ヶ月くらい香りが持続するそうですが、その後はまた買いにという流れになるんですけれども、このリスンさん青山にもあるそうです。「香りが弱くなってきたら、いらしていただければ中身だけも購入できます」と、お店のお姉さんが教えてくれるのをよそに、次に買うなら青山店だなと、思いました。
京都が好きでもあまり近くはないです。

オンラインストアもあるので、お好きな方はぜひチェックしてね。

この後は、ワタシのリクエストで一澤信三郎帆布さんへ。
もうかれこれ30年前くらいになりますかね。どこで知ったか一澤帆布、欲しく欲しく欲しくて買いに行ったことを思い出しました。その時に買ったトートはその後、息子の保育園バッグとなり、その後も息子に使われて持ち手がボロボロですが、修理に出してまた復活かと思う感じにクタクタでめちゃよろしくなってます。保育園当時は子どもたちが持つキャラクターバッグに混じって異彩を放つ一澤帆布をめざとく保育園の保育士さんが見つけて、「めっちゃかっこいいですねー」と褒められたものです。
そんな憧れ混じる一澤信三郎帆布さんですが、今ではオンラインでオーダーできるので、京都まで出向かなくても手にできるようになりました。上の息子が持つ学校カバンはノートPCが入ってジッパーで閉められてかつ肩がけできる大きなものを通いのために発注したのです。そんな感じなんで、行かなくてもの思いはありつつも、やっぱり京都にきたらやらなきゃってことで、友人に手を引かれて行ってみました。
そこには昔と変わらないカバンたちと、鉄腕アトムモチーフだったり、世界の言語で「鞄」って書かれたプリントの新しいタイプのバッグだったりが並んでいました。目を引いたのは20年前に作られていい感じになった麻素材のバッグ(展示非売品)今日買ったとして、このクタクタ度になるのはワタシが70歳の時か。。。そんなことを思いました。
素敵な鞄ぐんなんですけど、頭の中から声がしますよ。「いっぱい持ってるでしょ!鞄、今日はすごい欲しいって決めてきたやつないでしょ」この頭の声、今回は頭の声の勝ちでもうちょっとで連れて帰りそうなところをぐっと我慢したのでした。

そんなわけで、この後、怒涛のお昼ご飯へと続きますが、続きはまた次の回で!
(毎日が濃すぎて、一回で終わらないのはなぜだらう。そして、ぶっ飛ばして書いてないことも結構あるのに、どーなってる。)

すでにアップした前日の記事だよ。


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