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お笑いで大事な審査基準とは

 おはようございます。ぷかおです。私はお笑いに関しては確かに素人ですが、何年もかけて作り上げた独自のお笑い審査基準があります。本日は、私が考えたお笑い6要素についてお見せしようと思います。特に、M-1グランプリで利用する前提で考えています。


審査に必要な6項目

 私が100点満点で審査をするなら、以下の点数で評価することを決めています。いずれもお笑いを評価する上で必要不可欠な要素であることは間違いありません。

ネタ構成50点
+熟練度10点・親和性10点・斬新さ10点・破壊力10点・わかりやすさ10点

 下図がそのグラフになります。

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 グラフの対角上ににあるものは、一方に偏りやすいものを示します。たとえば、斬新さをあまりにも求めすぎた場合、親和性が欠けてしまうことがよくあります。

 それぞれの要素がどんなものか、これから説明しようと思います。



1.「ネタ構成」を第一に

 ネタのベースであり、最も重要になる部分がネタ構成です。ネタの完成度、起爆力がその面白さのほとんどを決めるといっても過言ではありません。どんな芸人にとっても、いかに面白いネタを作り上げるかが勝負になります。そういうわけで、私の独自の審査基準でも重心を置いています。
 それから、特に漫才の審査員が注目するのは笑いが起こる波の流れです。「後半のたたみかけ」「最後の盛り上がり」なんて言葉をきいたことがありませんか?後半になるにつれて笑いの波を徐々に大きくすることがセオリーになっていますね。他にも、つかみ・天丼・伏線回収などの様々なテクニックも必要とされます。いかに面白くする工夫がなされ、オリジナリティーの高いネタになっているかが求められていると思います。


2.「熟練度」とネタ構成は比例する

 ネタ構成に必死になると忘れがちなのが、熟練度です。これはいかに訓練を積んでそのお笑いを洗練しているかという点です。劇場で目の肥えた観客を前にネタを披露することも熟練度につながる一つの方法です。ネタを作り、人前でネタを見せ、ウケが弱かった部分があれば修正し、また何回も同じネタを突き詰める。そのサイクルによって洗練されたネタはさらに面白くなります。その熟練度は、一見しただけでも審査員にとっては丸わかりです。練習の少ないネタは評価されません。ネタ構成を生かすなら、熟練度を高めて相乗的に完成度を高めるべきでしょう。


3.「親和性」いわゆる一般ウケ

 個人的な独断だけでは審査しきれない部分があります。親和性は、その会場の一般客がどれだけウケたかという基準です。どんなネタにしてもウケる客とウケない客、ウケる空気感とウケない空気感があります。予選では大爆笑でも、審査員に「あまりここの客に合ったネタではなかった」といわれるとショックですよね。賞レースでは、会場の雰囲気も見ながらネタを順応させる対応力が必要になります。

(例)カミナリ:当初、頭を力強く叩くツッコミが親和性が弱く、その衝撃によってネタに集中できなくない人がいた。しかし、翌年にはそのツッコミ方について知名度が高まり、親和性が向上していた。


4.「斬新さ」ありきたりなネタは淘汰される

 誰にでもウケるネタばかり作った結果、フレッシュさが失われてしまうことがよく起こりうります。斬新さは観る人に印象を強めるために重要な要素です。高印象のネタはいずれも高得点がつけられる傾向にあります。一方でありきたりなネタは、賞レースの種類にもよりますが、印象がかき消されてなかなか勝ち上がることができません。自分たちのネタしかない新しさを早く見つけなければいけません。また、斬新さは親和性と反比例の関係にあります。親和性が次第に上がれば、斬新さが低下してしまいます。

 (例)ぺこぱ:斬新なツッコミ方で大きな印象を与え、高得点を勝ち取ったが、その後テレビでの露出が高まったせいか斬新さが弱まり、インパクトが薄れた。


5.「破壊力」爆笑をさらえ

 インパクトを得るのにもう一つ大切なのは、ネタの破壊力です。大爆笑や拍手笑をとれるボケ(あるいはツッコミ)があると、破壊力が高いといえます。確かに、弱いボケを畳みかけて大きな笑いの波を作りあげることもできます。それで賞レースを優勝したコンビもいます。しかし、今の時代に必要なのはやはり破壊力のある笑いを生むことです。それは笑いの数が少なくとも「あーいっぱい笑ったなぁ」という満足感を膨張させます。


6.「わかりやすさ」で最終チェック

 最後の項目はわかりやすさです。わかりやすさとは、見ている人がそのネタの内容を理解しやすいかという基準です。ネタの設定が難しすぎたり、言葉のセンスが難解すぎると、なかなかその面白さが伝わりません。滑舌の悪さ、演技力の低さもこの基準に関わっています。実は、破壊力を重視しすぎるとわかりやすさが落ちてしまいます。ネタ合わせしている間は気づかないことが多いので、最後にチェックする必要があります。

(例)マイスイートメモリーズ:ランプの魔人のネタでは、天丼の破壊力があったものの、描写性が低かったのでボケで何が行われているか理解しにくかった。
   ランジャタイ:ネタ設定が意味不明なときが多いが、国崎の演技力の高さによってわかりやすさが高まっている不思議なネタもある。



まとめ
 以上、独自に考えたお笑い6要素(ネタ構成・熟練度・親和性・斬新さ・破壊力・わかりやすさ)でした。これらの要素は審査するときだけでなく、私たちがネタを洗練する上でも無視できないものです。今後、もしネタを見て評価したいと思ったとき、これらのことを重視してみてはいかがでしょうか。自分なりの六角形グラフを作ってみても楽しいと思います。

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最後にもう一度言っておきますが、素人の私が独自に作ったものです。人によっては全然違うといわれても仕方がありませんが、「違うだろ!」という意見は現在受け付けておりません。


 ここまで読んで下さりありがとうございました。今後も大好きなお笑いについて考察・紹介していこうと思います。



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