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2021年2学期 放送大学 振り返り

放送大学の期末試験を駆け込みで提出したので,今期の反省を書きます。(面接授業科目除く)

全体

やっぱりちょっと科目を取りすぎたよう。時間を全振りすれば行けるかな…と思ったけど,そもそも全振りなどできるわけがなかった。反省しているが後悔はしていない(AA略)
履修科目一覧と当初の目論見:https://note.com/pujeba/n/n268dbc27f5b4

初歩からの数学(’18)

序盤は余裕だったが,後半がだんだん難しくなっていきました。
特に微分積分は高校数学数学Ⅲのレベルを3章で消化するので,かなり重いです。当初の期待通りという感じ。
おすすめポイント:高校数学の教科書よりも解説が手厚い。教科書を読みながら手を動かせば引っかかるところは少ないかと。
いまひとつなところ:練習問題が若干少ないような気がする。

情報デザイン(’21)

今期初開講の科目。内容としては情報デザインの歴史から担当教員が行ったプロジェクトの紹介,理論・研究発表においてのハウツーまで,かなり多方面に渡る内容。序盤は基礎や総論という形で説明し,後半で各論・発展という形になってはいますが,情報デザイン自体プラクティカルな領域なのも手伝ってあまり境目があるようには私には思えませんでした。
予想通りテキストはわかりやすかったですが,実践してなんぼの世界だなとも思いました。
よいところ:仕事で携わる自社開発アプリについて新たな観点で評価することができた。演習課題は考えさせるものが多い。
いまひとつなところ:期末試験が選択式だが,記述式やレポートのほうが適しているような…

統計学(’19)

前の学期に「社会統計学入門」を履修したので,そこから横展開する形で履修。
結果的に違いとしてはベイズ統計があるかないか,例として医療系の問題が出てくるぐらいではなかったかと思う。書き方としては「社会統計学入門」が細かい理論は程々に手続きに終始しているのに対して,こちらではある程度背景の説明や証明を織り込んでいるのが異なりました。どちらが良いかは統計を学ぶ目的によると思いますが,両方履修する必要性は薄いように思います。
よいところ:数学的バックグラウンドともに統計手法を一通り説明してくれる。
イマイチなところ:特に思いつかない

産業・組織心理学(’20)

心理学系の科目として,「心理学概論」と「社会心理学」を履修したので,そこからの横拡張として,そして日常の業務に対する気づきを得るため履修。教科書の進行はわかりやすい。学術観点からの記述はあまり多くなく,半分くらいは経営学の教科書という感じもしました。中小企業診断士試験の内容にかぶるところも多いように思います。
よいところ:実学的な側面を強調して社会人が興味を持ちやすいような構成
イマイチなところ:歴史的側面や理論が提唱された背景の説明をもっと熱くしてくれるほうが個人的には好み

自然科学はじめの一歩('15)

通学式大学で言うところのオムニバス授業の放送大学版という感じで,各分野の先生が自身の分野について歴史や基本的な考え方,先端トピックを2〜3章ずつもちよる形のスタイルです。文系卒の方が理系基盤科目を履修する前に履修すると面白いとおもいます。テキストは読み物として本屋で購入しても面白いかと。
よいところ:自然科学に対する興味を持てるようとことん簡潔な書き方に終止している。
イマイチなところ:物足りないと思う人もいるかも。

心理学研究法('20)

心理学実験の設計や注意点などを全体に渡って方法別に学習していくスタイルです。アカデミック目的の記述と心理士向けの臨床的記述が混合しているのが「この観点で書かれても…」となるかもしれません。(私の場合,アカデミック目的での履修でしたので,臨床的記述はうーんとなりました。)
よいところ:全体を通して記述が読みやすく,丁寧。研究倫理まで網羅している。
イマイチなところ:あまり思いつかない。

材料工学と社会('17)

今期ではこれが一番重かったです。産業レベルのことを学習するだけあり,物理化学の知識なしでは暗記でテストを受けるしかない形でした。それでも,特に情報機器の項目では半導体が何であるかなど基礎的な考え方として残るものはあり,無駄ではなかったかなと思います。
よいところ:知識のバックグラウンドが薄い人でも,とっつくことはできる。一応。科目名通り,材料工学的な観点での記述が非常に充実している。
イマイチなところ:自然科学コースのみの科目にしたほうが良いのでは?と思うくらいには前提知識の要求水準が高い。

日本語リテラシー(’21)

日本語を学問的に見ていくとこうなるのか,という驚きが大きい科目でした。レポート作成や論文執筆といった学問的な側面のみならず,仕事で文書を作成する際にも応用できる観点の説明がなされています。放送大学新入生におすすめの科目です。
よいところ:ありそうでない科目。言語学の先生が担当なだけあり,通学制大学の基礎ゼミナールとは深みが違う。
イマイチなところ:テキストは太字で強調するスタイルだが,個人的にあまり好きでない。(一覧性が悪い)

教養で読む英語(’19)

オンライン授業。放送大学の各分野の先生が毎回ゲストとして専門分野のマイルストーン的文献や基礎的文献をもちこみ,その一部を検討していく形式。持ち帰れたこととしては,各分野でかなり文書の組み立て方に違いがあるということ。
理系分野や哲学分野など,主任講師の専門から遠いところでは先生同士の会話がいまいち弾まないのがちょっと・・・というところはありましたが,授業設計上仕方ないですね。
おすすめな方:とにかくアカデミックな英文を読む経験をつけたい!という方。
イマイチなところ:テキストをデータ配布してくれると嬉しい。

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