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四間飛車初心者の壁をぶっ壊す(vs右四間飛車編part.5)

  今回は、後手が、△9四歩、△3三角をいれているので、先手陣が高美濃囲いに発展しました。

  前にも確認しましたが、高美濃囲いにすると、5八に金がいなくなるので、そこに注意して指さなければなりません。

【振り飛車高美濃囲い】

図47

問1

  右四間飛車側が仕掛けてくるタイミングから検討します。この辺りは変わりません。

図47解答

解答▲8八角

  この位置がベストでした。



図48

問2

  △6五歩ときました。ここでの一手は何でしたか。

図48解答

解答▲8六歩

  桂馬を取れる形にし、今後、▲8六角打を狙う為の準備です。



図49

問3

  △6六歩と取り込んできました。角で取るか、銀で取るか。ここも同じです。

図49解答

解答▲同銀

  銀が正解でした。



図50

問4

  △6五歩打にはどうしますか。5手進めてください。

図51解答

解答▲5五銀、△同銀、▲同角、△同角、▲同歩

  ここまでは一緒です。



図52

問5

  ここで、美濃囲いと高美濃囲いの違いが現れます。次の、△6七歩成に対し、▲同飛とできないのです。美濃囲いならば、5八に金がいるので問題ありませんでした。しかし、まだ慌てなくて大丈夫です。やはり、あの一手が重要です。

図52解答

解答▲5四歩

  やはり、5筋が弱点です。



図53

問6

  part.4で▲5四歩を手抜くと、▲5三歩成から殺到できることは確認しました。故に、ここは△同歩ですが、次の一手が重要です。

図53解答

解答▲6四歩打

  6四の地点に、ぼんやり歩を打つのが正解です。

図53解答A

補足

  美濃囲いでは、▲8五歩が正解でした。しかし、高美濃囲いに組んでいる時は、このタイミングで、△6七歩成とされて厳しいのです。

  必ずこの違いを確認してください。



図54

問7

  △同飛と、歩を取ってきました。6四に引き寄せた意味を考え、次の一手を当ててください。

図54解答

解答▲8五歩

  ここで桂馬を取るのです。



図55

問8

  後手は、△6七歩成としてきました。狙いの一手を。

図55解答

解答▲8六角打

  ここでも、この一手が急所となります。



図56

問9

  △8五銀打と受けてきました。▲同角、▲同歩のどちらが正解ですか。

図56解答

解答▲同歩

  ▲同角なら、△同歩とされて、さらに飛車を逃げなければなりません。大駒がなければさすがに勝てません。解答の▲同歩に△6八となら、▲7四歩で先手優勢。



図57

問10

  後手の最善は、△8五歩です。これで、飛車と角は、どちらかが助かりません。しかし、振り飛車悪くないのです。

図57解答

解答▲7七角

  これが絶妙な一手です。角が急所に利いてるからと言って、△7七ととしてしまえば、飛車を6四まで釣り上げた効果で飛車を取れます。



図58

問11

  後手は仕方なく、飛車を取って勝負してきます。前にも似た問題がありました。単に、▲1一角成で良かったですか。

図58解答

解答▲2二銀打

  この一手で、玉を囲いから出せます。



図59

問12

  その後は、どうやって攻めを繋げますか。

図59解答

解答▲4五桂

  右桂を活用させます。歩が手に入れば▲5三歩打もありますし、▲3三桂打も厳しく、振り飛車十分です。



【まとめ】

  今回は、意表を突いた攻め方を紹介しました。

・美濃囲いと高美濃囲いの違いで攻め方を使い分ける。

・▲6四歩打で飛車を釣り上げる。

図60

  次回は、▲8五歩に、△6七銀打とする変化を確認します。

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