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四間飛車初心者の壁をぶっ壊す(vs.右四間飛車編part.4)

図20解答

  今回は、▲5四歩の瞬間に、後手が手抜いて△6八角成とする変化を検討します。



【右四間飛車後手飛車厨△6八角成】

図30

問1

  飛車を取ってきました。次の一手は当然です。

図30解答

解答▲同金

  さすがに▲5三歩成はやり過ぎです。



図31

問2

  飛車角交換に満足して、ここで△5四歩と手を戻しました。どうしますか。

図31解答

解答▲8五歩

  桂馬を取ります。後に、▲8六角打の切り札をみた手です。



図32

問3

  △6六歩と歩を伸ばしてきました。ここで攻め潰します。

図32解答

解答▲5三歩

  やはりこの一手からです。



図33

問4

  △5一金引にはどう攻めますか。前回のpart.3と同じ攻め方です。

図33解答

解答▲5二銀打

  これでやれます。



図34

問5

  △6七歩成と攻め込んできました。▲4一銀成や▲5一銀不成でも優勢ですが、角を使った攻め方も知っておいてください。

図34解答

解答▲8六角打

  間接的に玉を睨んでいます。

図35解答A

補足

  解答図で、△6八とと後手が攻め合いを挑んできたら、▲5一銀不成、△同金、▲5二歩成の王手飛車で先手必勝です。即ち、▲8六角に対し、後手は必ず受ける手を指す必要があるのです。

  しかし、受ける手と言えど、△4二銀打や△6四歩といった受けしか無く、後手が不満です。

  △8五歩とし、▲5二歩成の王手飛車の瞬間に、△8六歩と角を取る受け方もありますが、▲6二とと飛車角交換になって先手十分。

  玉の固さが違い、大優勢です。 



図36

問6

  ▲5三歩打に△4二金寄は、どう攻めますか。

図36解答

解答▲7三角打

  金が寄る手に対しては、直接飛車を狙うのが好手になることが多いです。



図37

問7

  △6三飛と角取りにあててきました。どうしますか。

図37解答

解答▲9一角成

  ▲8四角成も攻防に効くので悪い手ではありません。次善手です。ただ、こちらの方が終盤で効果が表れます。後で確認しましょう。

  ちなみに、▲8四角成では、△6七歩成、▲5二銀打で先手良し。



図38

問8

  △8八飛打と攻め合いにきました。金桂両取りです。どうしますか。

図38解答

解答▲5二銀打

  攻め合いで十分勝てます。



図38.1

問9

  △6八飛成と、金を取られました。▲4一銀成と▲6三銀成、どちらが勝りますか。

図38.1解答

解答▲6三銀成

  飛車を取る手が正解です。



図38.2

問10

  △4七銀打と攻めてきました。まだ慌てる時間じゃありません。しかし、そろそろ詰む詰まないを考え、次の一手を当ててください。

図38.2解答

解答▲8六角打

  龍取りにあてます。もちろん、間接的に相手玉を睨んでいることもお忘れなく。



図38.3

問11

  前問解答図から、△3八銀成、▲同金、△8八龍と進みました。このチャンスを逃してはいけません。

図38.3解答

解答▲5二歩成

  これが8六にいる角と連動して大変厳しいのです。



図38.4

問12

  △8六龍と角を取ってきましたが悪手です。3手進めてください。

図38.4解答

解答▲4二金、△同金、▲6四馬

  これで後手は痺れます。詰めろ龍取りなのです。



図38.5

問13

  後手が間違えて龍を逃げました。詰ませてください。

図38.5解答

解答▲4二馬、△同玉、▲5二飛打、△3一玉、▲4二金打、△2二玉、▲3二金、△1三玉、▲2二銀打、△2四玉、▲3三銀打、△同桂、▲3三銀不成、△1三玉、▲2五桂、△1二玉、▲2二金(17手詰)

  図は▲3二金の局面です。

  手数は長いですが、持ち駒をみて即詰みがあることを見切ってください。後手には攻めている暇などなかったのです。



図39

問14

  局面は戻って、▲5三歩打に、△6三金と逃げる手はどうでしょう。念のため確認しておきます。

図39解答

解答▲5二銀打

  この銀打ちが急所です。



図40

問15

  △8八飛と攻め合ってきました。どうしますか。

図40解答

解答▲8一角打

  今度はここから角を打ちます。



図41

問16

  △6八飛成と、金を取ってきました。こちらの玉はやはり安全です。攻めましょう。

図41解答

解答▲4一銀成

  これでほぼ決まりです。以下、△同銀、▲5二歩成と、と金を作りますが、どれで取っても王手龍取りの▲8六角打があるのです。▲4一銀成に対し、△同玉ならば、▲6三角成、△同飛、▲5二角打で王手飛車が決まります。



図42

問17

  最後に、序盤早々飛車角交換が行われる変化の中で、△5四歩ともせずに、▲8八飛と攻めてくるパターンもあります。これは、悪手ですので、確実に咎める手を覚えてください。

図42解答

解答▲2二銀打

  ▲6九歩の底歩はいけません。攻め合います。当然、△同玉には王手飛車があるので玉は逃げる一手です。続きは次問で。



図43

問18

  どんどん攻めます。

図43解答

解答▲5三歩成

  △5四歩としなかったことを咎めます。



図44

問19

  すでに優勢ですが、ここで冷静な一手を指してください。

図44解答

解答▲8五歩

  このタイミングで桂馬を取ります。ここまで読んでくださった方ならすぐに分かったと思います。機を見て、▲8六角打を狙います。



図45

問20

  △6八飛成と金を取ってきました。次の一手はなんですか。

図45解答

解答▲5四歩

  △同金には▲8六角打があります。この歩が取れないので、先手が勝ちます。



図46

問21

  それでは、△8九飛成と、桂馬を取ってきたらどうしますか。3手進めてください。

図46解答

解答▲5四歩打、△同金、▲5五歩

  これに△同金とすれば、▲7三角打、△5二飛、▲5五角成、△同飛、▲6四角打。△5三金なら、▲5四桂打です。



【まとめ】

  今回は、序盤早々に飛車角交換が行われる変化を確認しました。

・5三の歩を生かした攻め。

・切り札▲8六角打。

  優勢に立てても、攻めを繋ぐ手段を知らなければ意味がありません。右四間飛車に対し、逆にどんどん攻めて、圧勝しましょう。

  次回は、高美濃囲いに組んだ際の注意点を確認します。

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