見出し画像

麻布郵便局のS野さん。この人には感謝してもしきれない。

54年も生きてると、振り返るとその時分岐点に居たと分かることが多数あります。
その一つ。
2004年だっかに社会人大学院に入学するために入学手続き書類を出した時の話です。
当時は東京に来たばかり。神戸がベース。関西の自宅と西麻布に借りたマンションと往復する生活を始めた頃でした。
自分に足りない知識を埋めようと、グロービスなどもまた2期生とかそんな感じの頃だったと思いますけど、私は金沢工業大学の虎ノ門大学院のビジネススクールに興味を持っていました。
1年制の大学院で、確か学費は250万円くらいだったと記憶しています。
興味はあるけど、ずっと東京に居れる状況でもなかったので少なくとも関西との往復新幹線で週に2回ないし3回必要で、交通費だけで一年で300万円くらいかかるなあと。
学費と合わせたらざっと500万かあと。お金も痛いし、その時間が取れるかなあとか、仕事との両立できるかなあと、思い悩み、入学手続き書類締め切りの最終日に、エイヤア!で書類をポストに投函したのです。

そして、二日か三日だった頃に葉書が届きました。手書きで、郵便物の仕分け作業をしていたら書き留めなのに切手も何も貼らずに投函されていた入学手続きの書類を見つけたので、私が切手を貼って出しておきました。つきましては、何かの都合の時に切手代を頂ければ幸いです、と言うような内容でした。

驚いて、一人で涙したのを覚えています。こんなに親切な人が世の中にはいるのだと。
そもそも入学手続きの書類を切手も貼らずにポストに投函するなど、アホの極みです、、苦笑。
そのおかげで大学院へ入学し、そこでできた人脈や、学んだことは、それからの自分の人生に大きなプラスの影響を与えています。
あの大学院に行ってなければ、今はなかったと断言できる出来事でした。

すぐに今は麻布台ヒルズ建設で無くなってしまった、当時の麻布郵便局に出向き、芦屋で買ったアンリシャルパンティエのお菓子を持参してお礼に伺いました。
業務中でお会いできませんでしたが、また丁寧なおハガキを頂きました。

S野さん、どうされてるかなあ。
一度お会いして、お礼を伝えたいと心から思ってます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?