癖を悪用するひと
僕には悪い癖がある。
昔から治らない致命的なクセだ。
それは
頑張り過ぎることである。
この文字の羅列だけ見ると「いや、良いじゃないか」と思うだろうが、まぁ結論は良い
細かくはほとんどがマイナスから始まる。
そこに注ぎ込まれる異常なエネルギーと時間と労力の加減のなさ、それが自分を加速させた結果一度燃え上がって火傷をするのだ。
空回り
と言えばとても伝わりやすい。
しかも、大空回り超速観覧車。
学生の頃もOTをしていた頃もすべてにおいてそうだった。
そして、その癖は未だに直らない。
アレもしたい!これもしたい!!
挑戦したい!やってみたい!!!!
と思う前に動いてしまう。
そしてスキーで言うところの
スキー板を付けずに雪山の頂上からダイブする
そんな人間が僕だ。
当然転がりながらあらゆる場所をぶつけ骨折しながら山を転がり落ちるわけだが
僕は山の麓にようやく落ち終わった時
笑っている。
"さっき、すごい景色が見えた"
これは多分、スキーの説明を聞いてからスキー板を装着してゆっくり山頂を目指していたら見られなかった景色だと
そう言って笑う。
コンプレックスはアートなり。
世界を股にかける名古屋出身のアーティストが一世を風靡したことがある(僕の中で)
発達障害は個性だ!
と言っているようなもので、とても簡単には口に出せない言葉である。
しかしここでひとつ大きな違いは
彼女らが言わずもがな見た瞬間にコンプレックスの塊でありながらも笑顔満点で楽しく自分を魅せる姿が目に飛び込んでくるところにある
そうするとどうだろう。
コンプレックスはなぁ、そんな綺麗事で片付けられないんだよ!!!!
と言いかけたひとの口を縫うように耳をジャックする。
僕はいつも悪い癖が直らない。
いつも努力して努力して
普通の友達と同じことができた。
何回やってもやってもできなくて出来るようになるまでやめなかった。
それが今の僕の基盤を作った
スパイスは鬱とパニックとPTSDではあるが
この果てのないエネルギーは生まれてすぐ身につけたように思う。
誰かと競うことを楽しみいつでも1番をとった。
いつしか競う相手は要らなくなった。
僕は彼や彼女らではないからだ。
僕は自分とだけ競っている。
これが今の自分の限界値だと僕が決めた瞬間に
僕が出てきてお前はそんなもんだ、お疲れさん
そう言って膝をついて諦めた僕を置いてゆく。
膝から血を流した僕はこう思うのだ。
あれ?僕がまだ出来るのなら
僕にもできる。
いや、僕の方がもっとできるはず。
根拠のない確信が動くはずのない身体を持ち上げ
いつしか先ほど追い抜いて行った自分を追い越していく毎日だ。
頑張り過ぎる僕はノウハウを掴む前にやっちゃう
失敗をわざと見せる
その方が欲しいアドバイスが貰えるからだ。
どうせ失敗することを知っていて、やる前からコツコツ座学や知識をインプットしてる時間なんて勿体無い。
インプットしながらその未完成すぎる知識と勢いだけでやれば良いのだ。
後始末は当然、先に始末できない。
後の祭りは、先に祭りにできない。
スピードや持久力に誰もついてこれないからこそ
僕の悪い癖は、悪用できる。
暴走させれば良いのだ。
転がりながら大怪我をしながらコツを掴んだ時
その瞬間にしか見ることができないあの景色を垣間見た時
僕はその瞬間を閉じ込める。
これが、瞬間論。
方法論を超えた、新しい理論。
チャンスが巡るまで打ち続けるのではない。
チャンスが通り過ぎていくのを横目にガトリングガンのように連射する。
そうすればいつしか穴だらけになったチャンスが
あっちから「いい加減.掴んでくださいよ。」
と泣きついてくる。
チャンスの前髪を掴みたいひとたちをスルーして
チャンスが青年さんの後ろ髪を引っ張りにくるまで爆走し続ける。
そう、僕は爆走兄弟レッツ&ゴー
僕が頑張ってるひとが好きなのは
健気で痛々しいその両方を兼ね備えているから
誰にも知られないまま泣いている
涙の落ちる音が
僕の耳には届くようになった。
無視するけど
これからも僕を利用してください。
こちらも価値がある案件にしか乗りません。
株式会社exceedにスカウトされ契約してから1ヶ月が経ちました。
なんと今月の事務所イチオシのクリエイターに選ばれました(すごい)
僕に関わってくださっているマネージャーさん達も強烈な経歴を持つ現インフルエンサーなので
その人たちがしてきた努力の2倍はやります。
じゃないと歴史は塗り替えられない
コツコツ地味に積み上げていく。
派手に転ぶ音だけ聞いてて
2023.4.4 青年SUN
(呼び方は青年さんのままでいいよ)
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