ずっと朝型

入社以来、ずっと朝早く来て仕事をしている。とにかく、混んだ電車がどうあっても嫌だから仕方がない。

別に仕事熱というわけではなく、単純にラッシュ回避のための早朝出勤者に過ぎない。

思い出すのは、就活の面接の際に、希望の勤務地を聞かれ、東京以外ならどこでもいいと答えたこと。ニュースで満員電車地獄の映像を見ていたので、これだけはどんなことがあっても避けなければと強く心に決めていた。

案の定、嫌がらせのように、東京店配属となり、現在に至る。途中、大阪勤務を挟んだが、想像通り、屁の河童であった。

首都圏通勤における無意味な疲労を避けるために、必然的に朝型となり、昨日も今日も７時前から仕事を続けている。かれこれ何十年も。

朝が特別強いというわけではなく、単純に夜が弱いだけだ。いい年をしているので、５、６時間も寝ると、自然に日が昇る前に起床となる。

最近は、世の中的にも朝早くから仕事をすることがトレンドやブームのようなので、電車もひと頃よりは空いているというわけにはいかなくなった。

同時に、事務所にも、7時台に少なくない従業員が仕事を始めている。

調子がいいときは始業前に、その日にやるべきメインの仕事が仕上がったり、一応の目処のところまででき上がったりする。

それから後は、余暇のようなものだとは言わないが、余裕をもって流していける。突発事項が降ってきても慌てず対処できるというものだ。

おそらく、このまま東京勤務の線が濃厚なので、地方でゆっくり通勤を味わうこともなく組織人を終えるのであろうと思うと、なんだか複雑。