9割7分8厘ふざけている
吾輩はヒトである。仕事はまだない。
どうしてこうなったか、とんと見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所で長い事うずくまっていたことだけは記憶している。吾輩はここで初めて人間というものを見た。しかも後で聞くとそれは社会的強者という人間中でも比較的獰悪な種族であったそうだ。この強者というのは時々我々を捕まえて煮て食うという話である。しかしその当時は何という考もなかったから別段恐ろしいとも思わなかった。
或る秋の日暮です。
日本の都東京の北の県境の橋下に、ぼんやり空を仰いでいる、一人の若者がありました。
若者は名を伊智小寿々といって、元は金持ちの娘でしたが、今は信頼を遣い果して、その年の暮らしにも困る位、憐れな身分になっているのです。
二十八歳、フリーター、伊智小寿々、言葉には方言がなく、自身の出生に就いては、ほとんど語らぬ。もともと、抜け目のない女で「フリーター」は世間へのお体裁、実は手練れのニートで、いつも、しこたま、怠けている。
9割7分8厘ふざけてるってことは、2分2厘ふざけてないってことじゃないよ。97.8%は確実にふざけていて、残りの2.2%はふざけてないかもしれないし、やっぱりふざけてるかもしれないしってことだよ。
上の三作品すべて元ネタ分かる人は相当なアレだね、アレ。ヲタクかマニアか変態(^-^)