中学受験の準備は計算練習から
お子さんに
中学受験をさせてみよう
と思われたら、
何からはじめるべきだ
と思いますか?
それはズバリ
計算力を高めることです。
中学受験で
実力がほとんど同じなら、
最後の勝敗を分けるのは
算数だからです。
そして算数、
中でも計算力は
積みかさねでしか
身につきませんから。
算数が苦手では中学受験はクリアできません
中学受験ではずせないのは
国語と算数です。
国語より算数の方が、
得意と不得意の差は
大きいのがふつうです。
なぜなら
練習時間がぜんぜん違うからです。
塾や家庭での学習時間が同じでも
国語はふつうにくらすだけで
ものすごく練習しています。
それに対して算数は、
いわゆる勉強以外で使うことは
ほとんどありません。
ですから
同じくらいの能力があって
同じくらいの努力をしても、
算数のでき具合が
合否をわけるのです。
算数を学ぶための道具が計算力です
その算数を学ぶのに
計算力はかかせません。
計算は算数のことばだからです。
ことばというのは
なんとか使えるくらいでは
使い物になりません。
タンポポ
と書いてあれば
タンポポのギザギザの葉っぱや
黄色い花や飛ぶワタゲが
思い浮かぶでしょう?
でも
「タ」は「た」と読むんだ
「ン」は「ん」と読むんだ
「ポ」は「ぽ」と読むんだ
と一つひとつ確かめないと
いけないようだと
字の「タンポポ」と
音の「たんぽぽ」とを
結びつけるだけで
疲れはててしまいます。
字の「タンポポ」から
野に咲くかわいい花のイメージに
たどり着くのに一苦労しますよね?
指折り数えたり
くり上がりやくり下がりに
悩んでいるようでは
学校の算数でもたいへんです。
整数の四則計算はもちろん
通分のある分数計算くらいまで
スラスラと間違わずにできないと
中学受験はとても
とてもむずかしことになります。
のです。
計算が一応できるくらいでは残念なことになります
私は
うちの子は
計算は大丈夫なんですが
文章題が苦手です
というお母さんに
たくさん会いました。
でも
そんなお子さんの90%くらいは
計算力に穴がありました。
分数計算はもちろん、
7+8 が
3回に1回くらい
16 になったりする。
6×7 が
2回に1回くらい
48 になったりする。
ゆっくりすればできても
少し急ぐとまちがえる。
といった具合です。
そんなお子さんでも
学校のテストでは
小3くらいまでは
満点だったりするのです。
落ち着いていたり
見直しをしたりするからです。
ところが小5くらいになって
暗算のたし算や
かけ算の筆算のでき具合を
たしかめたり
洗いなおしたりしてくれる
学習塾はありません。
ケアレスミスが多いから
注意するように
なんて言われるだけです。
けれども
少しくらい注意したって
ケアレスミスはなくなりません。
そもそも計算力が足らないのであって
注意が足らないせいではないのですから。
まとめ
中学受験の勝敗を
分けるのは算数です。
中学受験を考えたら
まず計算力をチェックしましょう。
とりあえずは
百ます計算の
たし算ひき算かけ算が
2分以内でできてミスが1個以下なら
最低条件は大丈夫かもしれない
と考えればいいでしょう。