母のこと。

私の母は、隣人の旦那さんがまだ生きて
いたころ、隣人の旦那さんのタバコに
かなり悩まされていた。

とってもヘビースモーカーで、ベランダ
で洗濯物が干せなかったり、家の中に
まで、タバコの煙が入ってくる事が、
日常化していた。

その為母は、扇風機や空気清浄機を
何台も買ったり、窓の隙間にガムテ
ープをビッシリと貼り付けるように
なったり、玄関やベランダのドアを
思いっきり何度も強く閉めて、隣人
にアピールしたり、空気が汚れてい
ないか測る機械を買ったり、一日中
タバコのことを考えるようになって
しまった。

最近隣人のその旦那さんは亡くなった
ようだが、母はそれさえも
「嘘だ、生きてる。」と思い込み、
まだタバコのことで頭がいっぱい
で過ごしている。
たぶん私から見ると、母は精神的な
病気になってしまっている感じがする。

父が亡くなって母は友達もいないの 
で、私は時々母と美術館やコンサー
トや食事、映画などに行って、自分
も楽しめるし、母の気分転換になれ
ばと一緒に出かけたりしている。

母の精神的な部分は、おそらくもう
治らないと思う。

昨日実家に帰った時も、夜中にカーテン
を何度も何度も強く閉めている音が、
つらかった。

どうにかして、今は、無理かもしれない 
けど、少しでも気分転換して、
楽しい人生を母に送って欲しい。

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