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【大分県竹田市入田地区】大自然を満喫釣り体験を楽しもう!~とある会社員の体験日記~

大分県竹田市入田地区

大分県で最も水が清らかな場所といっても過言ではない、と私が推すエリアは大分県竹田市。中でも入田地区。
ここは日本百名山の一つ、祖母山麓にあり
1km四方の範囲に7つの水汲み場が、ある。
水汲み場の雰囲気は様々で、自然の地形がそのまま神聖な神社の境内のような場所になっており、神聖な池から水を汲むことができたり、 または川に降りていき、桃太郎のおばあさんが川に洗濯に行くという水が、湧水でした、といったような川沿いから湧き出ていたり、田んぼに水を引く井路かと思えば、それが湧水の源泉地だったり、とどれも趣のあるたたずまいをしている。

湧水が採れる水汲み場

地域外の人が水を汲める場所としてそのように先人我整備してきた場所があるだけはなく、その土地に子どもの頃からすんできたおじいさんによれば、
「川の底にもなあ~水が湧き出す場所があってな、そこは水の噴き出す力が強うて、近づけんのよ」
と言う。そのおかげか、先月の台風14号でも大分県はずいぶんと雨が降り、川は泥水が溢れそうになったが、入田の川は、1日も経つと清らかになっている。
そういったことも、この地域では当たり前のことなのだ。

大自然で釣り体験!

祖母山麓再生プロジェクトで活動する縁で、入田の川で釣り体験をさせてくれるという。
地元の企業の高野会長と、堀田栄養士さんに誘われて、初夏の入田の川に集まった。
ちなみに湧水まみれのこのスポットは「竹田市中島公園湧水プール」という、名称通りの湧水のプールが設置されており、夏になれば渋滞ができるほどに家族連れが遊びに来る。
水が湧水なので、水温が低く、子どもたちは唇を紫にしながら楽しんでいる。

中島公園河川プール

まだ、河川プールには人気のないくらいの涼しい時期の釣り体験。
昔ながらの竹で作った釣り竿を準備していただいた。すでに釣り針を仕込んでいる釣り糸を竹竿の先に結ぶ。今は、100円均一でプラスチックの釣り竿が手に入る時代に、地元の竹で作ったシンプルな竿に感動を覚える。昔はこれが当たり前だったのだ。

餌はどこにあるのだろう?

高野会長に確認すると、えさは今から調達するという。おもむろに、網を携えて川の中へ。
下流に網を構え、長靴で川底をごしごしごし、、、網を引き上げると、、、
網のなかには、うようよ、うようよと、ちょっけい5mmほど、長さ3cmほどの大きさの真っ黒なつやつやしたイモムシがたくさんうごめいている。
子どもの頃から川遊びをしていた私も初めて目にする生き物にびっくり仰天。気持ち悪い、、、

魚たちの大好物「すむし」

名前を聞くと「すむし」だという。
すむし、すむし、聞いたことがあるような、ないような。
この「すむし」が魚たちの大好物なのだそうだ。
川底からすくい上げたすむしたちを、用意していた餌入れに放り込み、これで、準備万端。
地元の魚は地元でとった竹竿と地元の餌で釣り上げる。
このスタイルがかっこいい。

実をいうと、私は幼少期、親に連れられて川に魚を釣りにいったことがあった。川幅も20mほどある臼杵川のほとりで、父親と、弟と3人での川釣り。どれくらいの時間だったのかは覚えていないが、ただただ釣れずにひたすらまちぼけて死ぬほどつまらなかったのを覚えている。
そんな経験をしてから、あまり川釣りに興味を持てなくなった。
そんな中での入田の釣り体験だったが、あまり期待すると魚に裏切られてがっかりしそうなので、わくわく半分、そんなに釣れないだろう半分の気持ちで参加した。
実際のところ、釣れた成果はどうだったかというと、
たくさん釣れた!!
入れ食いというほどではなかったけれど、釣るポイントを少しずつ変えながら、魚影を見ながら、ポツポツとみんな少しずつ釣り上げたのだった。
私も、川岸をうろうろしながら、魚がいそうなポイントを探していく。川藻が生えているところがいそうだな、大きな石の陰に魚がいるんじゃないか、とか、まるで、府内城址のお堀を行ったり来たりするゴイサギのような気分になって、川のなかをじっと見つめるのだった。
そうこうするうちに、石の陰に魚がチラチラ見える場所があり、そこにスムシをつけた釣り糸を投げ入れる。

あ!ひっかかった!5cm程度の小さな小魚を、釣ったどーーー!

釣ったど~!!!!!


大きさとか関係なく、単純にうれしい。
釣れた魚の名前は「しらはや」と呼ぶそうだ。

結果は、みんなでこの通り。

たくさん獲れました

初めてにしては上出来ではないだろうか?
また本当にシンプルな釣り道具、えさをつかって、これだけの魚が釣れたのだもの。感慨ひとしおである。

絶品!揚げたて魚天ぷらと高野さん特製お弁当

さて、釣れたあとのお楽しみがある。
それは、釣ったばかりの魚の天ぷらである。ちょっと小ぶりの魚たちをその場で調理する。
内臓を取り出すのに、カッターを使うという野外調理法を目の当たりにしたが、手際よく処理していく。
天ぷらという、いたってシンプルな料理は、野外で大活躍だ。おおよその植物、生き物は毒のあるものを除けば、たいがい揚げることで食べれるらしい。(今年、柿の葉の新芽を揚げて食べてみたが時期が遅かったらしくあまりおいしくはなかったけれど)
高野さんは、今回参加者用に、竹の皮で包んだお弁当を用意してくれていた。竹の皮は竹田ではいまや珍しいもので、最近は採ろうとしても、竹の子を先にイノシシに食べられてしまうのだとか。

しらはやの天ぷら、絶品でした!
高野さん特製の竹の子弁当、心も体もほっとしました

約半日の釣り体験を終え、熱々の魚の天ぷらと竹の子弁当と、たくさん釣れた喜びほくほくの心と身体で、帰路についたのでした。

written by Eri Sakai


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