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祖母山麓の魅力をもっと伝えたい!廃校グラウンドをキャンプ場へ

祖母山麓の神原エリアにある「あ祖母学舎」。
かつて小学校だった校舎は体験交流宿泊施設となっています。

この公共施設をもっと魅力的に、多くの人に利用していただけるような施設にしたい!ということで弊社がお手伝いさせていただいている、「祖母山麓エリア再生プロジェクト」の中で活用について考えてきました。

祖母山麓エリア再生プロジェクトとは
日本百名山の祖母山の麓に広がる、豊かな水、美しい川や渓谷、滝、森などの地域資源を再編集し、活用することで、この自然や人の営みを次の世代につなげていくためのプロジェクトです。

ゆらめく炎を囲みながら地域の未来を想像する「焚き火会議」

祖母山麓の若手メンバーらと焚き火を囲みながら、施設やエリアの方向性を語り合う焚き火会議をこれまで数回開催してきました。
その中ででた「あ祖母学舎のグラウンドをキャンプ場に」というアイデア。

祖母山神原登山口周辺にはキャンプ場がありません。

あ祖母学舎は神原登山口から車で約15分。
登山者や河川プールに遊びに来たファミリー層などに利用してもらうキャンプ場をやってみたらどうか?

本当に可能なのかどうか、小さく実験をやってみることになりました。

実際に小さくやってみる、「キャンプ場社会実験」

2022年5月と7月の2回にわたり、あ祖母学舎のグラウンドをキャンプ場として利用する社会実験を行いました。

モニターとして数名に参加していただき、実際にテントを張って泊まり、最後にアンケートを実施しました。

キャンプ場として利用していただいた感想としてはおおむね好評で、
高規格なキャンプ場にはない魅力(静か、明かりがないため星がきれいなど)に好感をもった利用者が多かったよう。

利用料金はソロキャンプだと1,000円~2,000円、ファミリーキャンプだと1,000円~4,000円が妥当との意見でした。

また、焚き火用の薪やペグ、着火剤などの購入や道具などがレンタルできたほうがよいという声も多く回答いただきました。

この社会実験を通して、キャンプ場運営の手ごたえを感じ、本格的にキャンプ場オープンに向けての準備を始めることになったのです。

「TEN-BA」オープンまでの準備

オープンすることが決定しましたが、それ以外は何も決まっていません。

まずは、キャンプ場の名前。

祖母山へ登山に来る人たちの拠点となるようなキャンプ場にしたい、高規格なキャンプ場ではなく、素朴なキャンプ場にという思いから
登山者がテントを張る際の場所という意味でつかわれる「テン場」という言葉を使い、「あ祖母学舎キャンプ場 TEN-BA」に決定!

ロゴの作成をデザイナーさんへ依頼し、値段の設定、チラシやインスタグラムアカウントの作成、予約フォームや来客時のオペレーション決めなど役割分担をしながら進めました。

TEN-BAのインスタグラムはこちら↓
あ祖母学舎キャンプ場 TEN-BA🏕(@asobo_tenba) • Instagram写真と動画

そして、いよいよオープン!だったのですが、悪天候&台風直撃のため、2度延期することになってしまったのです。

ついに!あ祖母学舎キャンプ場「TEN-BA」がオープン

2度の延期を経て、ついにオープンすることができたTEN-BA。

当日はアンケートにあった薪やスウェーデントーチ、乾電池などの準備もし、野外売店をオープン!

また、祖母山麓再生プロジェクトの中で進めている「お結び」のお披露目会もあり、あ祖母学舎には竹田市長や地元住民など多くの人が集まりにぎやかなオープン日となりました。

祖母山麓地域を盛り上げようとTEN-BA以外にも様々なプロジェクトが進んでいます!

TEN-BAはまだまだ集客に課題はありますが、祖母山麓の魅力を知ってもらえる拠点になればと思っています。


地域科学研究所が運営する「public+」パブリックプラスは、地域に眠っている公共空間を活用してまちをおもしろくする取り組みを行っています。

公共空間の新たな使い方の実験を通して「場づくり」を行う、パブリックの空間と人の間に立つ「仲介者」のようなものです。使われていない公共空間の活用可能な物件の情報収集ができるプラットフォームも作成しています。ぜひ、チェックしてみてください♪

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