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【case肩痛】夜仰向けで寝れない肩の痛み

肩の痛みで困っている患者さんが来院。

診断名:肩関節腱板炎

 座っていても痛くないが、夜寝てて痛い;仰向け

 動いて痛い;肩の前側。肘を後ろに引く、着替えの時。

 背筋はやや丸くなっており、両肩が前に出た巻き肩

動いてだけでなく夜熟睡できないのは辛いよねー。

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夜間ズキズキ襲ってくる肩の痛みの正体とは

諸説ありますが、夜の痛みの正体は大きく2つあります。

①炎症により関節内の圧が高まっての痛み

②機械的ストレスがかかっていることによる痛み

炎症症状があると、じっとしていても、何をしていてもズキズキと疼くような痛みを感じます。例えば捻挫した直後で腫れた足をイメージしてもらうとわかりやすい。関節内に炎症が広がると関節の中の圧力が変化しただけで痛みを訴えることもあります。

本ケースは肘を引いて痛いということから、方向依存的に痛みが出るようですので、①<②に該当しそうです。

試しに仰向けに寝てみてもらうと、

肩は前方に出てベッドから浮き上がり、肘が床側に引けた肢位となっていました。

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肩の上前側が自ずと伸長されて痛いのであれば、肩をベッドに下すか、肘を持ち上げると楽になるはず。

→どちらも症状が軽くなった。

夜寝れない痛みへの対処

肩甲骨の下~肘、前腕にかけてタオルや枕を敷き、肩の高さまで肘を持ち上げるように調整。

さすがに寝返りもあるので、一晩中この状態ではいられないけど、入眠はスムーズになります。また安静度が高くなるので、肩に炎症が起こっていた場合は、鎮静に向かいやすくなります。

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https://www.otagawa-hp.com/otagawa/08_riha/pdf/sagyou1808.pdfより引用

でもこれだけでは、根本治療になりませんので、応急処置として。

肩の痛みの治し方(ストレッチ)

本ケースでは、背中の丸み、巻き肩が夜間の肩痛を引き起こしているので、

①胸部筋のストレッチ、胸椎をひねるストレッチ

②肩甲骨同氏を内側に寄せる筋力、背筋を伸ばす筋力

が有効です。

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それでも痛みが続く場合

重力方向を変えてみましょう。痛みのある方を上側にして抱き枕を抱えるように寝てみてください。

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