見出し画像

【サウナ東京】

記念すべき初投稿。
今まで何度かサウナには行っていましたが、サウナをこよなく愛する種族サウナーと言うには、いささか未熟者、若輩者、アウフグース童貞であるからに、胸を張って「私はサウナ好き、所謂サウナーだよ」とは言いづらい自分に、辟易としている部分がありました。

という素晴らしいアプリを使っているにもかかわらず。
サ活の投稿はほとんど『最高』の一言のみ。
今後も『最高』のみで済ませるつもりではありますが、せっかくならnoteで各サウナ施設の感想やら出来事やらをつらつらと書き連ねて、投稿した方が、余程有意義だと思った私は、意を決して駄文を世間に発表することにしました。

さて、自分語りも程々に。
この度、わたくしが行かせて頂いた施設は、東京は赤坂にある

【サウナ東京】様です。

〒107-0052 東京都港区赤坂3丁目13−4

東京有数のオシャレサウナとして知られるこの施設ですが、サウナイキタイにおける『イキタイ数』はなんと脅威の"1.4万"日本中のサウナーが行ってみたいと熱望する聖地のひとつです。

はてさて、そんな聖地に何気なくチョロっと行ってみた感想ですが。


最高


でした。
噂に違わぬ、その最高っぷりをせっかくなので、目次形式でお伝えしようかと存じます。



脅威のオシャレ度と設備の充実さ


2024年7月2日

見てくださいこの店構え。
土地柄ゆえに見る人が見れば高級な料亭と勘違いしてしまうほどのシャレオツな見た目。
もう入るのに躊躇してしまうくらいオシャレなわけですが、そのオシャレ具合は外観だけでなく中も相応なもので、入ってすぐの受付から度肝を抜かれます。

拙い絵ですが、上から見るとだいたいこんな感じ。
入ってまず靴箱に靴を入れます。靴箱の鍵とロッカールームの鍵は同一のものになっていて、使うロッカーの番号も必然的に靴箱と同様の番号になっています。

真ん中にある受付で利用方法を聞いたあとは、無料でフェイスタオル1枚、バスタオル1枚を取って、入場用の改札を通ります。

この改札は、ロッカーキーについたICチップを読み取る形になっているので、腕に着けた状態でスマートに通り抜けられます。

受付をぬけ、奥にある暖簾をくぐると、そこには畳張りの暖色系の明かりに照らされたロッカールームがお出迎えしてくれます。やはり外観に違わぬ和テイストが凝縮されており、外国人観光客も楽しめそうな雰囲気です。

早速着替えて、裸体を震わせながら浴場に入ると、そこはもうユートピア。

黒で統一されたシックなデザイン。
GACKTが住んでそうなくらい高級感漂う、モノトーンの浴場は一目見ただけで他のサウナ施設と一線を画す雰囲気をありありと感じさせてくれます。

1階の浴場入口付近には荷物置き場があり、その奥に洗い場シャワーと高濃度炭酸泉が、炭酸泉は温度低めで長く入って居られる心地良さ。炭酸泉の正面には巨大なテレビと『1階はお喋りOK』的な表記が書かれていました。

友達と来た時は、湯船に浸りながら雑談…なんていう楽しみ方もできそうです。

はてさて、メインのサウナは階段を上がった二階。
階段を上がる途中で黒のサーキュレーター2台に見守られながら進むと、そこは更なるユートピア。

大きな水風呂、いくつものサウナ。
もう見ただけで思いました。

『ここヤバい(褒め言葉)と』

作った人は多分、サウナに人生捧げてるんじゃなかろうかと思うほどの充実っぷり。
どれに入ろうかと迷った挙句、一番最初に戸を開いたのは、当施設におけるメインサウナ

蒸気乱舞

入った瞬間お出迎えしてくれるのは、身体中から汗が滲み出てくるほどの暑さと、青い間接照明の焚かれた幻想的な空間。中央に鎮座する巨大なサウナストーブはMETOS製のikiストーブ、円柱状のカゴの中にこれでもかと入った丸っこい石の隙間からは赤熱した灯りが漏れています。

空間自体は涼しげに感じられますが、しっかり暑いです。まずは上段に座って全身が熱くなるまで堪えます。収容可能人数40人という広々とした幻想的な空間を見回しながら、しばらくしていると全身から汗が滝のように溢れ出てきました。

暑い。

すごく暑い。
ただそれがいいんです。

黙浴の守られた、静かな空間。テレビの無いゆったりとした空間。
全身から汗が滝のように流れ出ていくのを感じながら、入ること数分。

ついに立ち上がり外へ。

目の前に待ち構える水風呂の冷たい水を、手桶に救って身体にかけた瞬間。
それまで感じていた暑さが一気に吹っ飛び、更にその水風呂に身体を沈めた瞬間、今までの灼熱が嘘のように極寒に。

温度は15.4度、程よい冷たさ。
1分ほど浸かり、いよいよ醍醐味の休憩。
体の水滴を拭き取って、サウナ室の横にある休憩スペースへと向かいます。

休憩スペースは、シーリングファンが空間をかき混ぜる広々としたスペース、こちらも黒で統一されており、通常のデッキチェアはもちろんのこと、フルフラット、更には寝転がることができる畳まで、あらゆる人が最善に整うことが出来る理想の空間。

もはや文句の付けようがありません。

しばし休憩。そして再びサウナへ。

昭和遠赤

古くから温泉施設にはサウナというものが存在してきましたが、そのほとんどが遠赤外線ストーブを使った乾式サウナで、当然オシャレサウナ サウナ東京に置いても、その古き良き乾式サウナはしっかりと存在しています。

サウナの密集する2階
その最奥にあるのが、この遠赤外線ストーブが搭載されたサウナ『昭和遠赤』です。

当方、最寄りのホームサウナが正しく遠赤外線式の昔ながらのサウナで、ある意味一番慣れ親しんだものなのですが、ここはなんと言ってもストーブと座席の距離が近い。

入った瞬間、壁際に大きくそびえ立つ巨大なストーブに度肝を抜かれ、サウナマットを片手に目の前に座ると、もうその暑さに思わず脳裏で魚焼きグリルを思い浮かべるほどでした。

このサウナ室は唯一テレビが備え付けられており、一般的なサウナの雰囲気がオシャレ空間の中で味わえます。
もっとゆっくり午後のニュース番組を見たいところでしたが、自分の皮膚が小麦色にローストされた幻影を見たところでリタイア。

やっぱり遠赤外線の刺さるような暑さは、アウフグース童貞の私にとって少し苦手に思えてしまいました。

気を取り直して、身体の冷却をと水風呂に入ろうと思った矢先、気になる部屋を見つけました。

冷気浴

中に入るとそこは南極。
よく遊園地にある『氷の館』的なアトラクションを思い浮かべてください。

アレです。
ほぼあれに近い空間が存在感マシマシで、青白い光を漏れさせながら、暑さに飛び出してきたサウナーを待ち構えています。

いざどんなもんかと、中に入ると気持ちの良い空間が待っていました。もっと凍えるほど、言うなれば汗が凍るほどの寒さを予想していましたが、さすがにそこは常識の範囲内。しかしながら室温は10℃代のようで、氷のような青白い透明なタイルに埋め尽くされた空間は視覚でも体感でも清涼感を感じさせてくれる空間でした。

ただ収容人数は2名と少なめ。
やはりほとんどのサウナーはこの氷の館よりも水風呂を好むようで、実際身体を涼めてくれるものの、この部屋に入って、整うような感覚は余りありませんでした。

こういった冷却ルームは他の施設でも度々見かけはするものの、如何せん使い方が分かりません。水風呂を経由せずゆっくりと身体を冷やすために使うものなのか、水風呂にちゃぷりと入った後に、極寒とも言えるほどの寒さを体感しながら、玄人的な整い方をするためのものなのか、初心者の自分にはどうにも難しいです。

充実した施設の一角を使いこなせていないようで、不甲斐なささえ感じます。いずれは冷気浴をここぞとばかりに使いこなして、整いの更なる新境地を開きたいところですが、こればかりは経験値が必要になりそうです。

さて気を取り直して、次はサウナ東京の目玉の一つ

瞑想


シンプルに瞑想と名付けられたこの空間ですが、侮ることなかれ、名前に反してその中は凄まじく、低音のボナサウナに加え、一つ一つが区切られた、チェア式の椅子、そして各椅子には備え付けのホース。

持たれながらゆっくり、じっくり、心の邪念を払いつつ、流れてくる鳥のさえずりを耳にしながらリラックスしつつ温まれます。

暑すぎると感じた時は、備え付けのホースから水を頭にかけるのもいいらしいです。灼熱の中で程よい冷水を頭にかけた時の気持ちよさたるや、ほかのサウナでは味わうことの出来ないものでした。


水風呂に入り、休憩スペースでそよ風を浴びていると、段々と身体が沈んでいく感覚に陥ってきました。身体中を雨で打たれたようなポツポツとした痺れを感じながら、沈んでいく意識。


整った。


これです。これを追い求めるために、私はサウナに行くんです。この唯一無二の感覚、時と煩悩を置き去りにしたような無気力な感覚こそ、私が灼熱と極寒に耐え抜く理由なのです。


あまりの気持ちよさに気色悪い笑みを浮かべていると、休憩室にぽつりとお報せが。

『これからアウフグースが始まります』

おい、おいおいおい。
アウフグース?

今?

整ってる最中の、今?


私の中で一抹の揺らぎが生じました。
このまま気持ちよさに浸るのか、今日でアウフグース童貞を卒業するのか、その決断はいかに。

蒸気乱舞2nd(パリピバージョン)

気がつけば私は再び、蒸気乱舞の目の前にいました。
サウナ室の扉の窓から中を覗くと、そこには異様な光景が広がっていました。
先程まで真っ青に照らされていたサウナ室が一転、レインボーに変化していたのです。

これはもう、クラブです。パリピです。
まさか、和テイストのモノトーンを基調としたオシャンティーサウナ施設のメインサウナが、パリピ空間に変身するとは思いもしていませんでした。

中に入るとそこには爆音で流れる『Reol  第六感』が。もう本当にクラブやないですか。
こんなノリノリな曲を聴きながらサウナに入るのは生まれて初めてです。

曲を聴きながらしばし、続々と入ってくるサウナー達がひしめき合い、40人が座れる広々とした空間はあっという間に男たちで埋め尽くされました。

そして、曲が終わると入ってきたのは、スラリとした男性。彼こそが今日ここで、アウフグースを行う熱波師です。

静かな声で挨拶をすると、全員が拍手。
こういう時、拍手をすること自体は知っていましたが、実際に目の当たりにすると非現実的かつ珍妙な光景すぎて、思わず口角の上がったニヤケ顔を、被っていたサウナ北欧のサウナハットを深く被ることで、なんとか隠しました。

今日のアロマはジンジャー。
体内から身体を温めてくれる効果があるそうです。
注意事項として、無理はしないこと等を挙げてくれたのはありがたかったです。

やはり初めてアウフグースを受ける身としては、どれほどサウナ室が暑くなるのか皆目見当もつかない状態だったので、これでリタイアしやすい空気感が生まれました。

そして始まるアウフグース。

受けて見た感想は

『これがアウフグースかぁ……』

と言った感じです。
想像した通りの暑さでありながらも、苦痛感はさほどなく、鼻に通り抜けるアロマの香りがより心を朗らかに癒してくれます。

熱波師のお兄さんも、動きがさながら舞のようで、蒸気乱舞の名にふさわしいアウフグースでした。

水風呂に入り、初めてのアウフグースにホクホク顔で休憩室に向かうと、休憩室横にあるドリンクカウンターへと向かいます。

ドリンクカウンターにはサウナーの定番オロポからフローズンコーラなど多種多様なドリンクが存在し、なんと言っても麦茶とポカリスエットなどが無料で飲めるというのが驚きでした。

ちなみに私は『フローズン炭酸オロポ』を注文。その名の通り氷のシャーベットが入ったオロポで、見る限り作り方としてはポカリスエットから出ている"アイスラリー"と"オロナミンC"等を混ぜて作っているようでした。

謎のシロップが入っていたのが気になるのですが、あれは恐らく甘味を足すための何かだと思います。味は当然、美味しかったです。


はてさて、以上が私のサウナ東京体験記でした。

ここは生憎、男性専用の施設ですが2024年7月22日にレディースデイが開催されるようです。
女性サウナーの皆様にも、この最高の空間を体験して頂きたく思います。


長々となってしまいましたが、これから色々なサウナ施設に行けたらと思っています。

パブリックドメインでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?