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物理学修士です（専門は非平衡統計力学・ゆらぎの熱力学）

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物理学修士です（専門は非平衡統計力学・ゆらぎの熱力学）

熱力学不確定性関係のざっくりオーバービュー（学部生向け）

近年ゆらぎの熱力学という分野が急速に発展しており、その中で熱力学不確定性関係(Thermodynamic Uncertainty Relation: TUR)という不等式が登場しました。2015年に初めて提案・予想がなされ、その後、証明をしようとする論文やさらなる拡張を目指した研究、統一的な理解を試みた研究、応用的な研究など数多くの論文が出版されてきました。しかし、その先行研究の多さゆえに、これから研究を始めてみたいと思う学部生の方にとっては、どの論文にあたるべきなのか混乱を

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    • おすすめ書籍：『物理学序論としての力学』

      NM(@pub_physmura)です。本の編集の仕事をしています。 2023年末にX上で話題になった力学の教科書を紹介しようと思います。 東京大学出版会の『物理学序論としての力学』という本です。 1984年に出版され、多くの物理学科の学生に読まれている力学の名著です。（私が高校を卒業してはじめて購入した専門書でもあります。） 調べてみると電子版もあるようです。 本書の特徴としては、まず物理学が「実験科学」であることを学ぶことができる点が挙げられます。本書のはしがきには

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    熱力学不確定性関係のざっくりオーバービュー（学部生向け）

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