#毎週ショートショートnoteに参加します！『おばけレインコート』

たらはかにさん、こんにちは。
久しぶりに、イベントに参加させていただきますm(__)m

おばけレインコート

そのおばけは、風に乗り旅をしていました。
「レインコート」という言葉が生まれるずーっと前から風に揺られふわふわと旅をしていました。
今は、私たちにわかりやすいように「おばけレンコート」と呼びましょう。
何故ならそのおばけが着てる服がレインコートそっくりだからです。

おばけレインコートの行く先はいつも雨が降っていました。
ざあざあ、ざあざあ、雨が降っていました。
おばけレインコートの頭の上にはいつも重くて暗い雨雲がありました。

ある日おばけレインコートは、降り続く雨が嫌になり、レインコートを脱ぎました。
あら不思議、あっという間に空は真っ青になり、太陽が顔を出しました。
おばけレインコートは嬉しくなって、青い空の下で大きな声で歌いました。

そんな晴れの日がずっと続きました、ずーとずーと晴れが続きました。
おばけレインコートはだんだんと雨が恋しくなってきました。
おばけレインコートがレインコートを着ると、雨が降り始めました。
太陽の反対側、そこには七色の光が見えました。

もしあなたが虹を見たなら、その時はおばけレインコートがレインコートを着た時かもしれませんね。