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【久しぶりの短編小説】お題『1秒の恋』【おはようよねちゃん】

久しぶりに短編小説を書いてみようと思います。

こんなつぶやきをしたら、いくつかお題をいただけました。
おはようよねちゃんさんのお題『1秒の恋』。
ももまろさんからも、そのお題に1票いただきました!
頑張ってみます😊

その前に私の好きなcm(60秒)をひとつ貼りますので、ご確認ください。
こちらを見てから小説を読んでいただくと、よりイメージが広がると思います。


『1秒の恋』作:PJ 約 850文字


 放課後のグランドの中、全力で白いボールを追いかける彼。その姿に私の心臓は鼓動を早める。バクバクと音を鳴らし、その後にズキンと痛みを感じる。中学生になって初めて知った恋の痛み。そして、幼いころに移植した心臓の痛み。
 彼が全力で走った後、大きく肩で息をする時に見せるその笑顔を私は美しいと思う。
 私は走ることの喜びを知らない。

 放課後の美術室。キャンバスに向かう集中力が切れたとき、私は窓際に行ってグラウンドを見る。いろんな運動部があり、皆それぞれが身体をめいっぱいに使って、走ったり投げたりしている。荒い呼吸が遠く離れた私の耳にまで聞こえる気がする。筋肉に酸素を届けるために体中を走り抜ける真っ赤な血液。その力強い鼓動。彼らが放つその音に、私の小さな鼓動はかき消されそうになる。
 私は彼らの、その向こうに見える月が好きだ。夕焼けに染まる空に浮かぶ月は静かに白く輝いていて、私に優しい光を届けてくれる。
 手を伸ばしたその指の先、38万キロというとてつもなく遠い距離に、月は1人きりでポッカリと浮かんでいる。それでも地球に光が届くまでの時間はたったの『1.3秒』。
 地球から月の満ち欠けが見えるのと同じように、月からは地球が満ち欠けしている姿を見ることができる。写真で見たその光景は美しかった。太陽の光を地球が反射するときに見せる陰影。それは月が地球に向けて、太陽の光を反射するのと同じだ。
 月と地球はそれぞれの暗闇の中で、お互いの光を見つめている。

 いつか私も月から地球を見てみたい。そして月面を全力で走ってみたい。月の重量なら私にも走ることができるかもしれない。
 彼と月面を走る。重力は地球の6分の1。それでも私は息を切らし、心臓はバクバクとはじけそうになるのだろう。
 それは苦しいのだろうか? それとも気持ちがいいのだろうか?
 輝く地球の光を受けて、彼の顔が浮かび上がる。息を切らす私を見て楽しそうに笑う顔。手を伸ばした1秒先に触れられるぐらい近くにあるその笑顔。
 月に行くことができれば、その笑顔に私も笑顔で返すことができるのだろう。

《終》


月つながり(?)で、こんな曲どうでしょう?
私のボカロ曲。作ったのは去年ですが、あんまり露出していなかった曲なので新曲とさせていただきます。
キュン恋の曲で少しはずかしいですが、ワタシ的にはリズムに合わせて胸がドキドキする感じと、後奏のベースが移り変わっていく感じが好きです。
2分10秒ぐらいの短い曲で、アニメの動画も頑張って作りました。
ぜひ聞いて感想ください!!

うさぎじゃんぷ / 作詞作曲:PJ

皆様も同じお題『1秒の恋』で1000文字程度の短編をどうですか?
#1秒の恋
【『1秒の恋』同盟】で受け付け中です!(1は半角)
出来たら曲のも貼り付けてください!

歌詞
『うさぎじゃんぷ 』 さくし:ぴーじぇい

う・う・うさぎ・どうして・はねる
き・き・きみの・ことみて・はねる
とまらない・どきどきむねが
はじけてる・どうしよう

きのうのゆめを
まだおぼえてる
今夜のゆめも
もうわかってる
せつなくて
みあげた
そら 「  」

う・う・うさぎ・どうして・はねる
き・き・きみの・ことみて・はねる
とまらない・どきどきむねが
はじけてる・どうしよう

う・う・うさぎ・だれみて・はねる
き・き・きみのこと・みつめてる
とまらない・どきどき・おもい
あふれてる・どうしよう

せつないよ
いえない 「だいすき」

う・う・うさぎ・どうして・はねる
き・き・きみの・ことみて・はねる
とまらない・どきどきむねが
はじけてる・どうしよう

う・う・うさぎ・だれみて・はねる
き・き・きみのこと・みつめてる
とまらない・どきどき・おもい
あふれてる・どうしよう


う・う・うさぎ・どうして・はねる
とまらない・どきどきだけど
う・う・うさぎ・どうして・はねる

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