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ThanKs 2 Youの尊さに私が泣いた

KinKi Kids2020年コンサート「TanKs 2 You」に参加してきました。
大阪公演初日の12/31、いわゆるカウントダウンコンサートです。

ジャニーズカウントダウンライブ2019の「全部だきしめて」で「こうちゃーん!」コールしてたの私です。地上波に声で出演しました()

めちゃくちゃ最高だったので、語彙力を振り絞ってここに残します。

たったひとりに見せたい大切な宝物

今回のコンセプトはある意味一貫していたように思います。
KinKiのふたりにとってかけがえのないたったひとりの人に、こんなステージを見せたいって思って作り上げたんじゃないかなってそう思えるライブでした。

ジャニー喜多川社長です。

・「KANZAI BOYA(KinKi Kidsになる前のふたりのユニット名)」というFunkMusicを書き下ろして披露
・デビュー前はじめてジャニーさんに歌うよう言われた曲(ほんまに頼りにしてまっせ・買い物ブギ)のアレンジコーナー
・ジャニーさんが命名した曲「Harmony of December」をアンコール前最後曲に
・追悼記念ライブのために剛さんが描き下ろした「You」という曲をアンコールラストに

随所に散りばめられたそれはすべてジャニーさんへの愛に溢れていました。
MCでもジャニーさんとの思い出を語ったりして、本当に優しい顔でふたりが笑って思い出話をして、イジって、本当に最前列でジャニーさんが見ていて、あとで楽屋で「Youたち最悪だよ!!!」って怒られたかったのかもしれない。

今回のツアータイトル「ThanKs 2 You」の"You"だって、ジャニーさんの口癖で、どうしたって意識させられるものですもんね。

本当に、天に届けたい、こんなに成長したよ、こんなに大切だよってずっとずっと伝えているような、そんな素敵なコンサートでした。

それは、勿論ファンの私たちが置いていかれるようなそういう類のものでは勿論なくて、私の大好きなKinKi Kidsは、ジャニーさんがくれた奇跡みたいなふたりだったんだって再確認させてくれるような、ずっとふたりを応援していた私たちにも、大きくなったんだなあって、立派になったんだなあ、素敵に進んできたんだなあって思わされるような、そんな今までのふたりの歩みをしっかりと感じれる愛おしい時間だったと私には感じられました。

ほんと、本当によかった。最高のライブだった。

KinKi Kidsであるふたりの"友情"

堂本剛と堂本光一のふたりの間にある感情について、名前をつけて言及をされたことって実はそんなにないんじゃないかなと私は思っています。わからん、私が浅学なだけかもしれない。

堂本剛と堂本光一の間にあるものって、「愛情」とか「友情」とか、名前をつけるとなんだか形がしっくりこなくて、「一心同体」とか、そんなんじゃ勿論ないし、べたべたしてるわけじゃないし、でも「ビジネス」と言うには感情や時間、お互いへの理解力みたいなものが突き抜けているんですよね。
だから、名前をつけようとも思わなかったし、二人が敢えてお互いの間を流れるものに名前をつけていることって今までなかった気がする。強いて言うなら、「愛」?

でも、今回、そんな二人の間にある関係性のひとつに「友情」って名前がつきました。
それですべてを表現したとは全く思っていないけど、敢えて剛さんが「友情」という言葉で語ったのは、その瞬間ふたりの間にあったものが「友情」の形をしていたからなんだと思う。

最後に歌われた追悼記念ライブの曲「You」は、ジャニーズの面々で歌われたものではなく、KinKi Kidsのふたりの友情にフォーカスを当てた別バージョンのものでした。

それを聴いたとき、私は漠然と、「大丈夫だな」って思いました。
感動とか、心を動かされた気持ちは色々あったと思うけど、このふたりは大丈夫だなってすとんと、納得してしまったのが一番大きく私の中に残った気持ちでした。

KinKi Kidsにとってジャニーズってなんだろう

KinKi Kidsのふたりは昔から「本当は仲が悪い」「そろそろ解散するのでは」って何かに付けて言われるのは、本人たちにもファンたちにも周知の事実です。

勿論私はそんなの真に受けていないし、二人は仲が悪いんじゃなくて、別にプライベートでべたべたしないのは、それは二人の距離感だと思ってます。でないと20年以上も一緒にできるわけないじゃん

ただ、SMAPの解散騒動や、タッキーの社長就任、あまりにも多くの問題がジャニーズを取り巻いて、ここ数年あの事務所とっても騒がしいですよね。
二人はそういうの、巻き込まれたくないと思うし、他のグループに比べればびっくりするほどKinKi Kidsのふたりの活動は「そのまま」でした。

ただ、ふたりにとってジャニーズという団体よりも重要なのは「ジャニー喜多川社長」だったと思うんですよ。それはもう、今回のライブを見なくても、KinKi Kidsのふたりを知ってる人ならみんなわかってる。
だから、そんなふたりを見ていると、"ジャニーズ"と"KinKi Kids"の関係ってとても希薄に見えて、そんな中、色濃くふたりに影響を及ぼしているジャニー喜多川社長の訃報に、漠然と、不安感があったんですよね。

ジャニーさんが居ない「ジャニーズ事務所」ってふたりにとってどのくらい価値のある場所なんだろう?

正直今回のライブを見てもそのへんはよくわかりません。
私は二人がいつ「ジャニーズ事務所を辞めます。移籍します」って言われても驚かない。今でも、そう思う。

そして、そんな私にとって、最も不安だったのが「例えばジャニーズ事務所からふたりが居なくなるようなことがあったとして、それでもKinKi Kidsは残るの?」という疑問でした。

横から縦になったふたりのポジションが示すもの

KinKi Kidsは2人編成ですから、どちらかが欠けたらもうそれでKinKi Kidsじゃなくなってしまうんですよ。それはそう。これは、突発性難聴で活動できなくなったとき、ふたりがインタビューで度々答えていたことです。

そして、そんな剛さんは、実は膝も悪くしていて、昔ほどダンスをすることができない。その状況を受けて、リリースされた「薔薇と太陽」という曲では、新しいKinKi Kidsの形が提示されました。

剛さんはギターで、光一くんはダンスで、曲をそれぞれ表現するという試みです。
これはふたりにとってもかなりしっくり来たようで、今回のライブでも多用されていました。
剛さんがずっとエレキを抱えていたのに比べて、光一くんがギターを手にしたのは「全部だきしめて」の一回だけ。
それ以外はすべて光一くんはダンスで参加していました。逆に、体調の都合もあるでしょうが、剛くんはダンスパフォーマンスはほぼなし。

そんな感じなので、基本的に位置は「ふたりともセンター」でした。
剛さんがバンドメンバーのど真ん中の位置取り、光一くんはその上のステージか下のステージの同じ中心ポジションでダンスパフォーマンス。

横に並び続けた二人が今は縦に並んでいて、今のKinKi Kidsの在り方がこれなのかなと思わされました。

KinKi Kidsは「帰る場所」

KinKi Kidsのふたりは、KinKi Kidsの活動以外ではびっくりするほどお互い全く違う分野で活躍していますよね。

剛さんは音楽分野、特にFunkに傾倒していて、音楽活動に完全に絞っている感じがします。
対して、光一くんは今は舞台一色ですよね。昔からSHOCKの座長を務めていますから、今更って感じですけど、特に近頃はミュージカルや舞台俳優としての光一くんを意識する場面が多くなったなと思います。

活躍の場が全く違うので、ふたりとも得意なことやできることがどんどん乖離していって、きっとそれも私の不安の一因だったんですよ。

特に、FNS歌謡祭やMステ、ブンブブーンに舞台俳優が出演したときや、堂本兄弟クリスマススペシャルでのゲスト層や、そんな中でいつも光一くんが今積み上げているものを目の当たりにすることが多くて。
舞台の第一線で活躍する俳優と抱き合って喜んで、楽しそうに相好を崩して笑う光一くんがカメラに映ったとき、なんだか「とられた」気持ちになったんですよね。心が弱いので。

KinKi Kidsじゃない光一くんの「居場所」みたいなものを見せられたとき、どうしようもない焦燥感を感じました。本当に。そっちが楽しくて、専念したいからKinKi Kids解散しようとか言われたらどうしようって本気で思ったときがありました。(剛さんは割とソロだと本当にひとりで活動していることが多いから、あまりそういう意味で不安になることはなかった)

でも、ふたりはKinKi Kidsを「帰る場所」と何度も表現してくれたし、それは今もそうなんだなと思います。

剛さんの体調を思ったとき、今までのように並んで、同じパフォーマンスをできない、制限が加わったとき、「それならこうやって一緒にステージに立とう」って答えをふたりが見せてくれたことが本当に本当に嬉しかった。

本当に嬉しかった(2回目)

ライブの最後のあいさつで、光一くんが「剛くんとふたりでステージに立てたことが嬉しい」って強調して話してくれた。私は泣きました。
どんなことがあっても、きっとふたりはずっとKinKi Kidsだ」っていろんなかたちで納得させてくれた。

それがどれだけ私を救ってくれたか。

ALFEEみたいに、70になってもKinKi Kidsしてくれてるんじゃないかなって、そんなことを気軽に想像させてくれた二人に本当に感謝したコンサートでした。

さいごに

いや、もうほんと、参加できてよかった。
早くBlu-ray出してくれ~~~~って気持ちで帰ってきました。

感謝しかない。
本当にKinKi Kidsは私の生きる希望です。
特別な特別な、私の中では替えのきかないたったふたり。

ふたりの間にある強いなにかを感じることのできた素敵なライブでした。
きれいな話してるけどMCはほんとひどくて、多分今までのライブで一番笑ったと思いますけど、それはそれとして、本当に最高のコンサートでした。

ジャニー喜多川社長、KinKi Kidsをこうして送り出してくれて、作り出してくれて、守ってくれて、愛してくれて、本当にありがとうございます。
これからもずっとずっと、一生応援します。

以上、限界オタクによる「ThanKs 2 You」ライブレポートでした。

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