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ひたちなか大満喫(1日目)

上野駅から特急の指定席に乗って1時間20分で勝田駅に着く。もう旅行気分だ。電車から降りたら改札内に旗を持った大人たちがたくさんいて「いらっしゃ~い!ようこそ勝田へ~」って大歓迎されてびっくり。30人くらいはいた。ロータリーではーちゃん(いとこ)の車を見つけられない。一瞬声がした気がしたけど気のせいかと思って電話をかけたら見つかった。「呼んだの聞こえなかった?」って。気のせいじゃなかったんだ。
 第一目的は「味勝手丼」という名の海鮮丼。みがってどん。あじかってどんって読んでた。あと、海鮮浜焼き。「日立おさかなセンター」という道の駅で食べられる。予約した13時までまだまだあったから、道の駅内をプラプラして、日焼け止めを買いにデイリーヤマザキへ寄って、車の中でおしゃべり。デイリーヤマザキ、焼きたてパンと店内調理のお弁当の種類がとんでもなく豊富でテンションが上がった。どれもこれもおいしそうで「味勝手丼、やめる?」って気持ちになりかけた。それにしても、外は暑い。快晴。
時間になり席に案内される。予約って安心できていいなあ。ちゃんと席が確保されている。はーちゃん、予約ありがとう。初めに、浜焼きの材料選び。ホタテ1つ、ハマグリ2つ、ちびタコとちびホタテの串焼き1本ずつ。味勝手丼は、ネタが蓋つきの小さなカップに入って並べられていて、好き勝手に選んでトレーに載せる。ごはんの種類(酢飯or白米)と、大きさ(大中小)を選んで、お会計。無料でだしスープがついてくる。黄金色してた。いろんな種類を少しずつ食べたいから、10種類選んで2人で分けた。高級いくらと真いわしと漬けサーモンとネギトロと大つぶ貝が特に美味しかった。って、多いな。最初の一口は玉子焼きで、最後の一口はネギトロ。玉子焼き、ふんわりでだしがきいてて、ちょうどいい甘さ。ナイスチョイスだった。海苔を選んでもよかったな。浜焼きは、貝の状態のホタテとハマグリがおいしかった。醤油がよく合う。ちびタコとちびホタテは焼きすぎて固い。丼に夢中になりすぎた。浜焼きは冷める前に食べないと!って一気に食べたから味わい足りなかったな。おなかいっぱいで大満足。
次はコキアを見に「ひたちなか海浜公園」へ。いつか見に行きたいと思っていた。まさか、見られる日が突然やってくるとは。想像の10倍広い公園だった。見上げると丘一面に広がる赤いコキア。胸が高まった。
ほわほわさわさわと微かに揺れているのを見ているとくすぐったくなる。生き物みたい。カップル、夫婦が多かった。みんなラブラブ。
おみやげに「たまゆたか」っていう種類の干し芋を買った。角切りと丸長のを1つずつ。想像の10倍広い公園を散策したからこの日は1万歩超えた。コキアを後にして、「湯楽の里」という温泉へ。目の前に海が広がる露天風呂がある。入ったころには暗くなって海は見えなかった。だけど、こころとからだがゆるまってほぐれた。風通しがよくなった。温泉、いいな。外の空気に触れながら広い湯船であたたまるってこんなに気持ちいいんだなあ。思わず目を閉じちゃうよ。大好きな寝ころび湯も堪能。お湯がどんどん減ってゼロになったときは2人で笑いが止まらなかった。干上がった魚になった気分。お湯のないところでただ裸で仰向けに寝転んでる女2人。急に恥ずかしくなる。内湯にも入って、一旦出たら、岩盤浴へ。ハマるかも。じわじわと暑くて息苦しいのが、慣れてくると心地よさに変ってくる。寝そうになるけど、そのまま脱水症状になって死ぬんじゃないかとびびってギリギリで耐える。周りの人たちはスヤスヤと寝ていて、私は心配しすぎなんだなと思った。「一回出たいな」と言うと、はーちゃんも寝ていた。すごい。ドアを開けて一歩出たときの気持ちよさ!!ひと皮むけた気がした。水がおいしい。からだに染みわたっていく。もう一回入って、大浴場に戻って汗を流しておふろから出た。ぽかぽかでぴかぴかでこころもからだもスッキリ。ちょうどいい具合におなかが空いた。ごはん処で夕ご飯。最高か。天国か。わたしはチキンステーキ定食。はーちゃんは塩だれカツ丼。豆腐サラダと水餃子を分けっこ。チキンステーキが驚く美味しさで心の中でおおはしゃぎした。醤油ベースのタレの味付け120点です!かために炊かれたごはんがすすむ。キャベツにレタスにトマト。野菜もお肉以上にあって健康にいい感じがする。周りを見渡すとみんなリラックスした表情をしていた。朝と夜の通勤列車に乗っている人たちと比べると全然違う。平和だ。温泉を後にして、ウェルシアでアイス(さとうきびソフトクリーム。20分は悩んだ。)と缶チューハイとおかしを買ってはーちゃんのアパートへ。1Kで白くてシンプルな部屋。東京の家と行ったり来たりだから、最低限必要なものが置かれていて、仕事のために住む場所っていう感じがした。最近は残業続きで、寝不足だって言っていた。トイレの白い小物入れに小さなラベンダーのシールが横一列に貼られていて、隣にある芳香剤が紫色だった。それを見てうれしくなった。はーちゃんは花が好きで、色は青とか紫系のくすんだ色が好きで、よく似合う。おなかいっぱいで、お酒を少しとアイスを食べて、千鳥とかまいたちのテレビを見てケラケラ笑って、明日の予定をざっくり決めて寝た。
はーちゃんが、窓のシャッターとカーテンを閉めると朝でも真っ暗で起きられないと言っていたけど、予想以上に夜のままだった。朝の10時近くになって、カーテンとシャッターを開けたとき、「目がー---!!」と思わず言ってしまった。布団越しで目を開けてちょうどいいくらいの、さすような光におそわれた。こんなにまぶしかったのは28年間で初めてだった。


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