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英語で伝える肩の自動運動検査

昨日、また新たに英語対応の患者さんが増えた。これで日本語の通用しない患者さんを今現在5人抱えていることになる。その場に居合わせた日本人の患者さんから「英語喋れるんですね!」などと言われることもあるが、実際はよく分かってないのに「ハハ」とごまかしの苦笑いしているのがマスクのおかげでバレていないんだろう。マスク万歳。

それでも患者さんが「サンキュー!」と言って満足げに帰っていくのをみたり、(ブラック)ジョークが理解できて笑えたり、前はできなかったこれができるようになったと喜んで体を動かすのをみたり、今度うちの妻もみてくれと言われたりすると、嬉しくならずにはいられない。ガールフレンドとの海での出会いから思い出のビーチでのプロポーズの話を現在進行形で聞くことができた時は、結婚式に招待して頂いた時は、ちょっとでも英語を理解できて良かったと心から思える。

きっと、もっと英語を理解して話せるようになれば、患者さんとの時間もより一層楽しいものになるに違いない。

最近出会った最強の英語独学

あっちゃんのyoutubeで勧められるままに「英語日記boy」を読んでみた。

この本を読んで、「確かに!」と思えることがたくさんあった。自分の中で英語が話せるとは、と言う定義から見直すことになった。

"「英語が話せる人になる」では曖昧すぎる。
「いま言いたいオリジナル英語フレーズが瞬時に出てくる人」になるための努力をするのだ。"

英語学習の具体的なヒントももらえた。その1つ、「オリジナルフレーズを作ったら、オンライン英会話で添削してもらう」これは今の自分にぴったりな方法だと思い、早速実践してみた。そしてこれまでよりもオンライン英会話で充実した時間を過ごせた。今日は、できたてほやほやのオリジナル英語フレーズを日記のように残したい。

肩痛患者に対する自動運動検査

英語しか話せない外国人の患者さんを担当することになって、主訴が肩の痛みだったら?

このページの最後にある、🇵🇭PTに添削してもらった表現集が役に立つかもしれません。

実際の診療では、こんなことを考えながら自動運動の評価を行ってます。

本人は肩と言っているけど、場合によっては首かもしれない。問診で首からの症状が疑われた場合は、頸椎の自動運動でスクリーニング検査を行おう。
頸椎屈曲・伸展・回旋・側屈で痛みが出るのかを確認して、もし頸部から肩後方の痛みが誘発され、これが主訴と一致する場合、肩よりも先に首をみる必要があるかも。
頸椎の運動で痛みが出なければ、肩の自動運動評価に進む。私が臨床でルーティーンでみている自動運動は、①屈曲②外転③外旋④外転外旋⑤結帯そして⑥ヨーカムインピンジメントテスト。
(今回はおまけで肩甲骨挙上・内転運動に対する口頭指示も追加)

どの関節部位に対する評価でもそうですが、自動運動、他動運動(ストレステスト)、抵抗下運動(筋収縮を伴う運動)の順に進めるといいですよね。

ちなみに他動運動は、日本語でも「今から腕を動かすから痛かったら言ってくださいね」「これ痛いですか?」「これは?」くらいしか言わなくて済むのでなんとかなってます。

抵抗下運動は、「この姿勢を保ってください。私が押しますが、動かさないで耐えてください。」これでなんとかしてます。

つまり、こちらの思うように患者さんに自動で体を動かしてもらえれば、そんな口頭指示ができれば、評価はスムーズに進みます。そしてそれは、エクササイズ指導でも一緒ですよね。

Active ROM assessment (cervical spine)

1. Flexion:
Look down and bring your chin down towards your chest. And then come back to the starting position.

2. Extension:
Tilt your head to the back as far as you can, like you’re looking towards the ceiling. And then come back to the starting position.

3. Rotation:
Turn your head to the left as far as you can. Now turn your head to the right. And then come back to the neutral position.

4. Lateral flexion:
Bend your head to the left and try to bring your left ear towards your left shoulder. And then to the right. And then come back to the neutral position.

Active ROM assessment (shoulder)

1. Flexion:
#1. Bring your arms forward and up over your head, all the way up. And then back down.
#2. Raise your arms in front of you and above your head, all the way up. And then back down.

2. Abduction:
#1. Bring your arms up to the sides and over your head, all the way up. And slowly back down.
#2. Raise your arms up to the sides and overhead, like a jumping jack. And slowly back down.

3. External rotation at side:
Bend your elbows up and, keeping your elbows tucked in, turn your hands out to the sides. And then back to your sides.

4. Abduction and external rotation (compound movement):
Put your hands behind your head and push your elbows back (open your chest). And back to your sides.

5. Adduction and internal rotation (compound movement):
#1. Put your left hand back and reach up your back as far as you can, with your thumb pointing upwards. And then back down. And same on the right side.
#2. Bring your hand back and scratch your back, with your thumb pointing upwards. And then back down. And same on the right side.

6. Yocum impingement test:
Place your left hand on your right shoulder and raise the elbow as far as you can, without raising the shoulder. Just relax for me now. And same on the right side.

Active ROM assessment (scapula)

1. Shrug (elevation)
Shrug your shoulders, and go back to the starting position.

2. Retraction (adduction)
#1. Bring your shoulder blades together, and go back to the starting position.
#2. Squeeze your shoulder blades together, and just relax.

おわりに

私は英語を勉強中の身なので、間違いもします。

でもそんな間違いをしても、外国人の患者さんはそれそのものをあまり気にしません。日本で外国人の患者さんをみている場合は、そもそも英語を話せることを期待されていないように思います。ので、ハードルが下がっているのできっと大丈夫です。そして何より、こちらが親身になって主訴に向き合っていれば、なんとかしたいと思っているその熱意は伝わるものです。いざとなればジャパニーズイングリッシュとボディランゲージでなんとでもなります。

私は英語を勉強中の身なので、間違いもします。

もし最後まで読んだ方がいて、何か気づいたことや感じたことがありましたら。「こういった言い回しもあるよ」「この表現の方が誤解が少ないよ」「参考になった」「使ってみた」など、コメント頂けると嬉しくなっちゃいます。

そうそう、私はお酒が好きなので、外国人の患者さんからの「お酒好き?」と言う質問に対しては、「Absolutely! I drink like a fish!」と答えると大体笑ってもらえます。そのままお酒の話でコミュニケーションが取れます。

私はお酒を勉強中の身でもあり、これまでたくさんの間違いをしました。

いつかそんな過ちも、楽しく英語で伝えられるようになったら。きっと今よりも楽しい未来になっているはず。

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